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J-GLOBAL ID：201602218342384173   整理番号：16A1305248

「結晶方位解析とその応用」Al-Mg-Si合金の再結晶挙動に及ぼすスカンジウムとジルコニウム添加の影響

著者 (9件)： 池田賢一 (北大 大学院工学研究院) ,  高下拓也 (九大 大学院総合理工学府) ,  高下拓也 (JFEスチール) ,  秋吉竜太郎 (九大 大学院総合理工学府) ,  秋吉竜太郎 (神戸製鋼所) ,  波多聰 (九大 大学院総合理工学研究院) ,  中島英治 (九大 大学院総合理工学研究院) ,  山田和広 (九大 大学院工学研究院) ,  金子賢治 (九大 大学院工学研究院)
資料名： 軽金属  (Journal of Japan Institute of Light Metals)
巻： 66  号： 11  ページ： 609-616  発行年： 2016年11月30日 
JST資料番号： F0772A  ISSN： 0451-5994  CODEN： KEIKA6  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： Al-Mg-Si合金は自動車用板材に適した合金であるが,その強度は未だに340MPa級などに比べて劣る。析出強化の場合は,熱的に安定した析出物を利用すれば,結晶粒微細化による高強度化との複合的な高強度化が期待できる。そこで本研究では,凝固組織中に第二相粒子が存在する状態での熱処理による高強度化を目的として,本合金の再結晶挙動に及ぼすScとZrの影響を明らかにするために,ScとZrを微量添加した合金の第二相粒子の存在状態や再結晶粒成長挙動を調査した。その結果,1)Sc,Zrを複合添加した熱間圧延試料は,無添加合金よりも結晶粒が微細化し,結晶粒内の第二相粒子には母相の半整合と非整合関係にある2種類の球状,棒状Al₃(Sc,Zr)粒子,および棒状Si粒子が存在することが明らかになった。2)Al₃(Sc,Zr)粒子は,特別な加工熱処理を施すことなく,集合組織のランダム化や結晶粒微細化が期待できる。などの知見を得た。

シソーラス用語： *アルミニウム合金 ,  マグネシウム含有合金 ,  ケイ素含有合金 ,  スカンジウム添加合金 ,  ジルコニウム添加合金 ,  第二相 ,  析出物 ,  金属間化合物 ,  *熱間圧延 ,  微細構造 ,  *金属組織 ,  再結晶 ,  結晶成長 ,  *再結晶集合組織 ,  *結晶粒微細化 ,  ピン止め ,  *強度 ,  添加物効果
準シソーラス用語： 自動車用材料 ,  組織制御

分類 (2件)： 圧延技術  (WC06030Z) ,  変態組織,加工組織  (WB01030N)

引用文献 (19件)：

• 1) たとえば,櫻井健夫:神戸製鋼技報,57(2007),45-50.
• 2) 瀬戸一洋:自動車の軽量化テクノロジー,NTS,(2014),23-30.
• 3) J. Røyset and N. Ryum: Int. Mater. Rev., 50 (2005), 19-44.
• 4) 藤川辰一郎:軽金属,49(1999),128-144.
• 5) 岩村信吾,美浦康宏:軽金属,56(2006),100-104.

タイトルに関連する用語 (8件)： 結晶方位 ,  解析 ,  応用 ,  Al-Mg-Si合金 ,  再結晶 ,  挙動 ,  スカンジウム ,  ジルコニウム