抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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蒸留は依然として工業界で広く用いられる分離操作であるが,熱エネルギー多消費操作として知られている。化学工業界では,消費エネルギーの40%前後を蒸留操作で消費しているといわれ,これはわが国の全消費エネルギーの実に6%に相当する量である。従って,蒸留の省エネルギー化は重要な意義がある。省エネルギーの観点から,最も理想的な蒸留操作は可逆蒸留操作と呼ばれる操作である。内部熱交換型蒸留塔は,可逆蒸留操作と類似した塔内熱分布を得るよう開発されたシステムで,一種のヒートポンプ技術である。ヒートポンプ効果を利用した省エネルギー蒸留技術としては,塔頂ガス再圧縮型ヒートポンプを改良した自己熱再生塔が近年提案されている。本稿ではこれらの技術を俯瞰し,そのうえで工業規模の蒸留塔への適用を例に,プロセスシミュレーションにより省エネルギー性能の比較を行う。本稿では,可逆蒸留操作,HlDiC,自己熱再生塔,ケーススタディーの条件と目的,評価方法,SUPERHlDiC,自己熱再生塔,評価などについて解説した。