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J-GLOBAL ID:201602233871145645   整理番号:16A1143071

ショウガによるアレルギー性鼻炎予防と6-ジンゲロールによるT細胞不活性化による免疫抑制の分子基盤

Prevention of allergic rhinitis by ginger and the molecular basis of immunosuppression by 6-gingerol through T cell inactivation
著者 (13件):
資料名:
巻: 27  ページ: 112-122  発行年: 2016年01月 
JST資料番号: E0597B  ISSN: 0955-2863  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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アレルギー発症が最近世界中で増加している。免疫グロブリンE(IgE)介在性過敏症が喘息,花粉症,他のアレルギー疾患の主な病因である。ショウガ(Zingiber officinale Roscoe)とそのエキスには嘔吐抑制,抗炎症,解熱,鎮痛特性等の作用がある。本研究ではショウガと6-ジンゲロールの抗アレルギー作用をマウスアレルギーモデルと初代細胞培養系で検討した。オボアルブミン(OVA)でアレルギー性鼻炎を発症させたマウスでは2%ショウガ飼料投与によりくしゃみと鼻こすりが減少し,これは鼻のOVA感作,鼻粘膜の肥満細胞浸潤および血清のOVA特異的IgE分泌の低下によるものであった。6-ジンゲロールはOVAと感作脾臓細胞のTh2サイトカインだけでなくTh1サイトカインの発現を阻害し,6-ジンゲロールはナイーブT細胞由来Th1およびTh2細胞のin vitro分化を抑制した。また,6-ジンゲロールはスーパー抗原であるブドウ球菌エンテロトキシンB(SEB)と抗CD3性T細胞増殖を阻害した。6-ジンゲロールはまたT細胞におけるPMAとイオノマイシンおよびSEB性IL-2産生を無効にしたことから,6-ジンゲロールは抗原提示過程よりもT細胞受容体が介在するシグナル伝達に影響することが示唆された。実際,6-ジンゲロールはPMAとイオノマイシン刺激によるMAPキナーゼリン酸化,カルシウム放出,c-fosとNF-κBの核局在化を阻害した。これらの結果から,6-ジンゲロールはT細胞を活性化,増殖するサイトカイン産生を阻害することからB細胞と肥満細胞が活性化されず,アレルギー性鼻炎症状を予防または緩和することが分かった。Copyright 2017 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
野菜とその加工品  ,  免疫性疾患・アレルギー性疾患一般  ,  免疫反応一般 

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