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J-GLOBAL ID：201602237313380620   整理番号：16A0620545

MMSを用いた津波浸水深判読の有用性の検証

著者 (3件)： 岡谷隆基 (文部科学省) ,  小荒井衛 (茨城大 理) ,  中埜貴元 (国土地理院)
資料名： 地図  (Map)
巻： 54  号： 2  ページ： 17-27  発行年： 2016年06月30日 
JST資料番号： L4361A  ISSN： 0009-4897  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 筆者らは,近年測量分野等で注目されているモバイルマッピングシステム(MMS)が津波浸水深や浸水高の用途に利用可能ではないかと考えた。MMSとは1980代末頃からリモートセンシングの分野で取り組まれたものであり,レーザ機器やデジタルカメラをGPS/IMUなどの航行用センサと合わせて自動車などの移動体に搭載したものである。本研究では,津波被害の記録を目的の国土地理院が被災状況調査として計測したデータを用いた。MMS画像から津波痕跡を取得し,浸水深の算出を行った。MMS画像から浸水深が計測できた地点数は873に及んだ。現地調査において浸水深を計測できた地点数は178である。その結果,MMS画像から計測した浸水深さを広域にマッピングすることで,浸水深分布傾向を広域的につかむことが可能となる。

シソーラス用語： 計測システム ,  *津波 ,  水位 ,  リモートセンシング ,  計測器 ,  *自然災害 ,  被災 ,  *画像分析 ,  *浸水 ,  GPS ,  IMU ,  *浸水深 ,  被災地 ,  *津波災害
準シソーラス用語： GPS【位置決め】 ,  MMS ,  *津波被害

分類 (2件)： 自然災害  (RA02030M) ,  応用測量,その他  (RC02060Z)

引用文献 (17件)：

• 岡谷隆基・小荒井衛 2011. Mobile Mapping Systemによる平成23年東北地方太平洋沖地震に伴う津波浸水高の計測. 日本写真測量学会平成23年度秋季学術講演会発表論文集, 1-2.
• 岡谷隆基・小荒井衛・中埜貴元 2013. 津波被害を車で把握-360度撮影. 画像ラボ: 2013年11月号: 33-38.
• 株式会社トプコン 2010. 「IP-S2 Lite モバイルマッピングシステム」. 4p.
• 神谷 泉・乙井康成・岡谷隆基・小荒井衛 2011. 海上を進行中の津波の波頭等の計測. 東北地方太平洋沖地震津波に関する合同調査報告会予稿集, 99-103.
• 気象庁 2015. 津波について. http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/faq/faq26.html (最終閲覧日 平成2015年10月5日)

タイトルに関連する用語 (5件)： MMS ,  津波 ,  浸水深 ,  有用性 ,  検証