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J-GLOBAL ID：201602240891097045   整理番号：16A1312573

超高層RC造の長周期地震動による損傷度の簡易評価指標

著者 (4件)： 上林宏敏 (京都大学原子炉実験所) ,  永野正行 (東京理科大学理工学部) ,  釜江克宏 (京都大学原子炉実験所) ,  川辺秀憲 (大阪大学大学院工学研究科)
資料名： 日本地震工学会論文集(Web)  (Journal of Japan Association for Earthquake Engineering (Web))
巻： 16  号： 5  ページ： 5_33-5_45(J-STAGE)  発行年： 2016年 
JST資料番号： U0217A  ISSN： 1884-6246  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 地震観測や微動観測による動特性が評価されていない大多数の超高層RC造を対象に,強震時における損傷度(最大変形や剛性低下率)を簡易に評価できる指標を提案した。擬似速度応答スペクトル(pSv)の平均値(1.25T₀~2.25T₀における平均値;T₀は初期剛性時の固有周期)が等価一質点系弾塑性モデルによる最大層間変形角と高い相関を持つことを想定南海地震による大阪平野の予測波を用いて確認した。提案したpSvの平均値と最大層間変形角間の関係式を用いることによって,大地震時に建物周辺地盤で得られた強震記録やシミュレーションによる再現波から建物の損傷度が評価できる可能性がある。なお,本検討ではできるだけ現実に近い動特性モデルを設定するため,骨格曲線の第2勾配までを制御するパラメータに,平成7年兵庫県南部地震と平成23年東北地方太平洋沖地震時の複数の超高層RC造の強震観測記録に基づく回帰分析から導かれた値を適用した。(著者抄録)

シソーラス用語： *超高層建築 ,  *鉄筋コンクリート構造 ,  長周期地震動 ,  *損傷 ,  *評価基準 ,  簡素化 ,  南海トラフ ,  プレート間地震 ,  質点振動系 ,  弾塑性解析 ,  応答スペクトル ,  *地震応答 ,  *固有周期 ,  水平変位 ,  回転角 ,  最大値 ,  平野 ,  大阪府 ,  回帰分析 ,  想定南海地震 ,  大阪平野 ,  改変 ,  構造解析 ,  解析
準シソーラス用語： 速度応答スペクトル

著者キーワード (10件)： 超高層RC造 ,  損傷度評価 ,  想定南海地震 ,  等価一質点系 ,  弾塑性応答 ,  High-Rise RC Building ,  Structural Damage Evaluation ,  Scenario Nankai Earthquake ,  Equivalent SDOF model ,  Elasto-Plastic Response Analysis

分類 (2件)： コンクリート構造  (RA04030A) ,  構造動力学  (HD02000E)

引用文献 (24件)：

• 1) 中山健志、橋本真一:着工統計資料からみた超高層建築物の供給実態と市場に関する考察、日本建築学会大会梗概集構造 II、2011年、pp.1405-1406.
• 2) 内閣府 防災情報のページ、地震・津波対策、http://www.bousai.go.jp/jishin/index.html, 2014.7.20参照
• 3) 中央防災会議:「東南海、南海地震等に関する専門調査会」第16回資料2・資料2図表集, 2003年
• 4) 肥田剛典、永野正行:2011年東北地方太平洋沖震時における強震記録とアンケート調査に基づく超高層集合住宅の応答推定、日本建築学会構造系論文集、No.683、2013年、pp.51-60.
• 5) Uebayashi, H., M. Nagano, T. Hida, T. Tanuma, M. Yasui and S. Sakai: Evaluation of the Structural Damage of High-Rise Reinforced Concrete Buildings using Ambient Vibrations Recorded before and after Damage, Earthquake Engineering and Structural Dynamics (wiley online library.com), DOI: 10.1002/eqe.2624.

タイトルに関連する用語 (5件)： 超高層RC造 ,  長周期地震動 ,  損傷度 ,  簡易 ,  評価指標