抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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多数のセンサノードを収容する大規模な無線センサネットワークでは,センサノードの設置後に,各センサノードの位置を同定,あるいは推定する位置推定手法の利用が必要となる。単一ノードの通信距離を超えて,広範囲に無線センサネットワークを展開するためには,アンカノードとの直接的な通信によってセンサノードの位置を推定するRange-based方式ではなく,アンカノードとセンサノードの間の最短ホップ数を利用して位置推定を行うRange-free方式が望ましい。しかし,あるセンサノードからアンカノードまでの最短ホップ数は,それ自身も推定対象である他のセンサノードの位置によって変化するため,特に不均質性の高いセンサノードの空間配置に関しては,最短ホップ数に基づく位置推定では,十分な精度で推定を行えないという問題があった。そこで本研究では,センサノード配置の数密度分布を再帰的に更新することでこの問題を解決し,不均質性の高いセンサノード配置にも適用可能な,新規な位置推定手法を提案する。センサノード配置や,距離に応じた無線通信の成功率などを用いて,センサノード位置とアンカノードまでの最短ホップ数の関係を確率モデルとして表し,その関係式を更新することで位置推定を実現する。数値計算によって提案手法の有効性を検証する。(著者抄録)