鉄系圧力誘起超伝導体の静水圧・非静水圧効果

栗田伸之; 栗田伸之; 木俣基; 鈴木博之; 松本武彦; 村田惠三; 宇治進也; 寺嶋太一

文献

J-GLOBAL ID：201602254128824287 整理番号：16A1196762

鉄系圧力誘起超伝導体の静水圧・非静水圧効果

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資料名：
巻： 26 号： 1 ページ： 27-34(J-STAGE) 発行年： 2016年
JST資料番号： L1386A ISSN： 0917-639X CODEN： KKGIE2 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：解説発行国：日本 (JPN) 言語：日本語 (JA)

鉄系超伝導体の研究では,良質圧力が重要である。超伝導状態は圧力の質(静水圧性)に非常に敏感であるため,同一物質であっても静水圧性の相違により異なる圧力相図が得られる。これまで,鉄系圧力誘起超伝導体EuFe₂As₂の高圧力下物性研究に取り組んできた。本論文では,静水圧性の検証を含む高圧力実験技術に関連する研究を紹介した。3.2GPaまでの高圧抵抗測定の実験装置と,鉄系超伝導体の母材であるEuFe₂As₂への応用を説明した。ピストンシリンダ型NiCrAl/CuBe高圧装置を使用して,Daphne7474およびStycast1266の圧力媒体によって,静水圧および非静水圧をそれぞれ生成した。EuFe₂As₂では,2.5~3.0GPaの範囲でTc約30Kのバルク超伝導が出現するには,静水圧の印加が不可欠であることが分かった。Daphne7373や7474を介して生成された圧力の質は,2つのマンガニンワイヤの使用によっても評価された。

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高圧技術 , 金属系超伝導体の物性

引用文献 (20件)：

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