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J-GLOBAL ID:201602265760859390   整理番号:16A0555330

高速実験炉「常陽」における原子炉容器内保守・補修技術開発-「常陽」炉心上部機構の交換-

Inspection and Repair Techniques in the Reactor Vessel of the Experimental Fast Reactor Joyo-Replacement of Upper Core Structure-
著者 (7件):
資料名:
号: 2016-008  ページ: WEB ONLY  発行年: 2016年05月 
JST資料番号: U0305A  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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高速実験炉「常陽」では,計測線付実験装置の不具合に起因した燃料交換機能の一部阻害に係る復旧措置の一環として,炉心上部機構交換作業を平成26年3月24日に開始し,同年12月17日に完了した(炉心上部機構交換作業のために一時的に取り外した回転プラグ上搭載機器及び計装ケーブル等の復旧は平成27年6月23日に完了)。炉心上部機構は,交換することを前提に設計されたものではなく,これまでに交換した実績も有していないため,旧炉心上部機構引抜作業にあっては,案内スリーブとの間に蓄積したナトリウムのせん断抵抗及び案内スリーブとの干渉により,旧炉心上部機構を引き抜くことができないリスクがあった。このため,第一段階として旧炉心上部機構ジャッキアップ試験を実施し,旧炉心上部機構を確実に引き抜ける見通しを得た上で,旧炉心上部機構収納作業に移行することとした。旧炉心上部機構ジャッキアップ試験では,旧炉心上部機構を1000mm位置までジャッキアップした結果,有意なナトリウムせん断抵抗は発生しなかったことが確認された。あわせて,旧炉心上部機構と案内スリーブとの有害な干渉もなく,次のステップである旧炉心上部機構収納作業を問題なく実施できる見通しを得た。旧炉心上部機構引抜作業では,ワイヤジャッキ治具を使用するとともに,旧炉心上部機構と案内スリーブが干渉することを想定し,その回避手順を整備した。その結果,これらの治具・手順が有効に機能し,当該作業を完遂できた。新炉心上部機構装荷作業では,案内スリーブとの干渉により損傷等が生じないように装荷すること,及び制御棒の挿入性の観点から所定の位置に精度よく据え付けることが必要であった。このため,装荷前に仮蓋を案内スリーブに通過させることにより装荷に必要なスペースが確保されていることを確認した。また,位置調整・揺動防止のためのガイドローラー及び所定の位置に精度よく据え付けるための拘束治具を使用した。この結果,有害な干渉がなく装荷され,要求据付精度±1.02mmに対し,0.35±0.1mmの精度で据え付けることができた。本作業は30年以上使用した原子炉容器内の大型構造物の交換作業であり,得られた経験及び知見は,「常陽」のみならずナトリウム冷却型高速炉における原子炉容器内補修技術開発に大きく資するものである。(著者抄録)
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分類 (1件):
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液体金属冷却炉の安全性 
引用文献 (12件):

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