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J-GLOBAL ID：201602274271320131   整理番号：16A0459115

大規模災害発生時における外国人住民の情報収集に関する研究-東日本大震災時の神奈川県いちょう団地を事例として-

著者 (2件)： 小林麻衣子 (岩田屋三越) ,  松行美帆子 (横浜国大 大学院都市イノベーション研究院)
資料名： 都市計画報告集(CD-ROM)  (Report of the City Planning Institute of Japan)
号： 14  ページ： 106-111  発行年： 2016年04月25日 
JST資料番号： L4775B  ISSN： 1348-2858  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本稿は,大規模災害発生時における外国人住民の情報収集に関して,東日本大震災時の神奈川県いちょう団地を事例として報告した。先ず,本研究においては,2011年の東日本大震災発生時において,横浜市における外国人住民への情報提供状態,県営いちょう団地の外国人住民の情報収集手段,状況を明らかにした上で,情報収集に影響を与えた要因について分析を行い,今後の外国人住民に向けての情報提供のあり方について考察を行うことを研究の目的とすること等を報告した。次に,東日本大震災発生後の神奈川県横浜市における外国人住民を対象とした情報提供の状況,いちょう団地の外国人住民の情報収集状況を報告した。最後に,結論として,放射線に関する情報を除く,通常の震災時に必要な情報に関しては,高い情報収集度合いであったこと,情報の収集源に関しては,ほぼ全員が日本語のテレビ・ラジオを回答していたこと,情報入手度に影響を与えた因子としては,地震情報,計画停電情報,交通運行情報に関しては,日本語能力と地元外国人住民向けNPOへの参加頻度,があることが明らかになったこと,日本語能力が情報収集度合いに大きく影響していたこと等を報告した。

シソーラス用語： *情報収集 ,  震災 ,  神奈川県 ,  事例研究 ,  情報サービス ,  テレビジョン ,  ラジオ放送 ,  停電 ,  日本語 ,  NPO【組織】 ,  住民 ,  住宅団地
準シソーラス用語： *いちょう団地 ,  *外国人住民 ,  *大規模災害 ,  *東日本大震災

分類 (1件)： 住居地域計画一般  (RD03010G)

引用文献 (6件)：

• 石井昭男(1996)「阪神大震災と外国人-『多文化共生社会』の現状と可能性」,明石書店,p.77.
• 川崎昭如,マイケル・ヘンリー,目黒公郎(2012)「東日本大震災後の外国人の災害情報収集課程その 1:日本人と外国人の情報収集比較分析」『生産研究 研究速報』,64巻4号,pp. 57-64.
• 正宗鈴香(2013)「東日本大震災における外国人・留学生の情報収集活動とコミュニケーション行動-対面インタビューから見えてきた大学における危機管理対策」,『麗澤大学紀要』, 第97巻,pp.63-86.
• 米倉律(2012)「災害時における在日外国人のメディア利用と情報行動-4国籍の外国人を対象とした電話アンケートの結果から-」『放送研究と調査』NHK放送文化研究所,2012年8月号,pp.62-75.
• ダニエル・ロング(2012)「緊急時における外国人住民のコミュニケーション問題-東日本大震災と阪神大震災から学べること-」『日保学誌』Vol.14 No.4, pp.183-190.

タイトルに関連する用語 (8件)： 大規模災害 ,  外国人 ,  住民 ,  情報収集 ,  研究 ,  東日本大震災 ,  神奈川 ,  団地