抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文の目的は,質問票調査にもとづき,国内のコワーキングスペースの実態を明らかにすることにある。近年,コワーキングという働き方やコワーキングスペースという働く場が,特定の企業内での労働や企業オフィスと比して,ワークスタイルの柔軟性や交流するメンバーの多様性,場の開放性の高さなどが期待されることから注目を集めている。しかし,関連する先行研究のほとんどは調査の範囲や対象が限定的であり,当該事象に関する体系的な理解には達していない。そこで,本論文では,まず,コワーキングの実態に関する先行研究を整理・検討する。次いで,国内で稼動しているスペースのほぼ全数を対象とした質問票調査をもとに,スペース運営(方針,競合,連携)の現状と課題を明らかにする。そのうえで,本論文の知見について考察する。(著者抄録)