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J-GLOBAL ID：201602290934741177   整理番号：16A1105384

バナナ繊維を用いた金属イオン捕集材の合成とレアメタルイオンの吸着特性

著者 (3件)： 梶山哲人 (東京都産業技術研究セ) ,  井上潤 (東京都産業技術研究セ) ,  吉野徹 (東京都産業技術研究セ)
資料名： 東京都立産業技術研究センター研究報告  (Bulletin of Tokyo Metropolitan Industrial Technology Research Institute)
号： 11  ページ： 63-66  発行年： 2016年09月26日 
JST資料番号： S0759C  ISSN： 1881-8676  CODEN： KHCDBB  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： バナナ葉部の繊維にSchiff塩基を導入し,バイオマス系金属イオン補修材を調製した。まずバナナ繊維をアルカリ処理し,これをメタクリル酸グリシジルと反応させ,更にSchiff塩基と反応させることにより合成を行った。得られた捕集材について,希土類金属イオンの吸着能をpHを変えて評価した。吸着能はpH6.0~6.6では90%以上の吸着率を示したがpHが6.0以下になると吸着率が低下した。In³⁺とGa³⁺については,pHによりそれぞれの吸着能が異なることから,この吸着剤をこの二種金属イオンの分離に用いることができると考えられる。

シソーラス用語： *吸着剤 ,  バイオマス ,  *アゾメチン ,  *植物繊維 ,  インジウム化合物 ,  *金属イオン ,  ガリウム化合物 ,  分離 ,  pH依存性
準シソーラス用語： バナナ繊維 ,  *インジウムイオン ,  *ガリウムイオン ,  *希土類金属イオン

分類 (3件)： 固-液界面  (CB12050B) ,  各種物理的手法  (CC01030W) ,  高分子固体のその他の性質  (CG02025L)

物質索引 (2件)： メタクリル酸グリシジル ,  2,2′-[イミノビス(エチレンニトリロメチリジン)]ビス(4-ブロモフェノール)

引用文献 (12件)：

• 樋口明久,橋本京子,山本直文:「バナナの繊維化技術と実用化に向けて」,加工技術,Vol.40,pp.225-230(2005)
• 小川俊彦,高田誠,佐藤幸泰,久保修,鬼頭秀和,安立光宏,永井しのぶ,品川俊一:「バナナ・パイナップル繊維のパルプ化および製紙適正」,機能紙研究会誌,No.43,pp.29-33(2004)
• R. Zuluaga, J.L. Putaux, A. Restrepo, I. Mondragon, P. Ganan : ”Cellulose Microfibrils from banana fanning residues: isolation and characterization”, Cellulose, Vol.14 pp.585-592 (2007)
• T. Kajiyama, T. Yasuda, S. Mimoto, K. Shimizu, T. Yamanaka and M. Murakami: ”Effect of hexamethylene diisocyanate as compatibilizer on the mechanical properties of banana fiber/poly(butylene succinate) composites”, Int. Polym. Process., pp. 58-63 (2013)
• 安田健,梶山哲人,:「改質天然繊維/ポリブチレンサクシネート複合体の機械的特性」,成形加工,Vol.25 pp.592-597(2013)

タイトルに関連する用語 (4件)： バナナ繊維 ,  金属イオン ,  捕集材 ,  吸着特性