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J-GLOBAL ID：201602298571546818   整理番号：16A0667526

回転水槽実験のこれまでとこれから

著者 (11件)： 乙部直人 (福岡大 理) ,  筆保弘徳 (横浜国大 教育人間科学) ,  菅田誠治 (環境研 地域環境研究セ) ,  伊賀啓太 (東大 大気海洋研) ,  佐藤正樹 (東大 大気海洋研) ,  田島俊彦 (福井県大 学術教養セ) ,  佐藤元 (日本気象予報士会) ,  酒井敏 (京大 大学院人間・環境学研究科) ,  三村和男 (東海大 教養) ,  山田朋人 (北大 大学院工学研究院) ,  北野慈和 (北大 大学院工学研究院)
資料名： 天気
巻： 63  号： 7  ページ： 515-535  発行年： 2016年07月31日 
JST資料番号： F0064A  ISSN： 0546-0921  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 1950年代初期に,Fultzなどによって始められ,その後,国内で行われて来た傾圧不安定波に関する回転水槽実験を使った研究をレビューした。最初に,回転水槽実験が開始された視点,経緯を含む歴史を紹介した。次に,本実験で観測される水面の流れ,挙動から得られる力学的知見を,軸対称流と非軸対称流に分けて解説した。続いて,実験が行われた目的,それに関連する回転水槽装置の製作過程及び可視化・測定の技術を記述した。最後に,半世紀以上に亘る本実験にPIV(粒子画像流速測定法)を含む現代的な方法を用いて,種々の流れ場の解析が可能になる事,水槽や可視化の改変技術によって内部構造の観測や惑星渦度の効果を含む実験に拡張できる事など,近年の研究を紹介した。

シソーラス用語： *水槽試験 ,  回転 ,  傾圧不安定 ,  流れ場 ,  実験装置 ,  可視化 ,  粒子画像流速測定 ,  軸対称流 ,  流体波 ,  *回転水槽実験 ,  流体流
準シソーラス用語： 傾圧不安定波

分類 (1件)： 気象力学,地球流体力学  (DC05050V)

引用文献 (60件)：

• Afanasyev, Y. D., P. B. Rhines and E. G. Lindahl, 2009: Velocity and potential vorticity fields measured by altimetric imaging velocimetry in the rotating fluid. Exp. Fluids, 47, 913-926.
• 有賀暢迪,2008:洗い桶からコンピュータへ:大気大循環モデルによるシミュレーションの誕生.科学哲学科学史研究,2,61-74.
• Barcilon, V., 1964: Role of the Ekman layers in the stability of the symmetric regime obtained in a rotating annulus. J. Atmos. Sci., 21, 291-299.
• Charney, J. G., 1947: The dynamics of long waves in a baroclinic westerly current. J. Meteor., 4, 135-162.
• Eady, E. T., 1949: Long waves and cyclone waves. Tellus, 1, 33-52.

タイトルに関連する用語 (1件)： 回転水槽実験