特許
J-GLOBAL ID:201603007480781576

キレート剤を用いる土壌浄化施設におけるキレート剤回収方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (2件): 山田 卓二 ,  田中 光雄
公報種別:特許公報
出願番号(国際出願番号):特願2016-165403
特許番号:特許第6022103号
出願日: 2016年08月26日
要約:
【課題】有害金属等で汚染された土壌を、キレート剤を含む洗浄水で浄化する土壌浄化施設において、濾過ケークによりキレート剤が持ち去られるのを防止する手段を提供する。 【解決手段】有害金属等で汚染された土壌を、キレート剤を含む洗浄水で浄化する土壌浄化施設Sは、濾過部から排出された濾過ケークに付着しているキレート剤を回収するキレート剤回収部7を備えている。本発明に係るキレート剤回収方法においては、砂収容部85に収容された砂の上にすすぎ水散布装置93からすすぎ水を散布する一方、該砂に付着しているすすぎ水を空気中に蒸発させて砂収容部85から除去する。そして、砂収容部85で所定の期間用いられてキレート剤が蓄積された砂を土壌浄化施設Sの分級部に導入して砂に蓄積されたキレート剤を回収する。また、分級部から排出された砂の一部を砂収容部85に収容する砂として用いる。 【選択図】図4
請求項(抜粋):
【請求項1】 有害金属又はその化合物で汚染された土壌を、キレート剤を含む洗浄水で浄化する土壌浄化施設におけるキレート剤回収方法であって、 前記土壌浄化施設は、 石と礫と砂と細粒土とを含みかつ有害金属又はその化合物で汚染された土壌を受け入れ、該土壌中に混在している石及び礫を破砕する破砕部と、 前記破砕部から排出された土壌と、キレート剤を含む洗浄水とを混合し、該土壌に付着している有害金属又はその化合物を該土壌から離脱させてキレート剤に捕捉させるとともに、該土壌から粗骨材及び砂を分離する分級部と、 前記分級部から排出された細粒土を含む洗浄水を、沈降分離により、上澄水と、細粒土を含むスラッジとに分離する沈降分離部と、 前記沈降分離部から排出された上澄水を受け入れ、該上澄水中の有害金属又はその化合物を捕捉しているキレート剤から有害金属又はその化合物を除去して該キレート剤を再生するキレート剤再生部と、 前記沈降分離部から排出されたスラッジを濾過して濾過ケークを生成する濾過部と、 前記濾過部から排出された濾過ケークに含まれ又は付着しているキレート剤を回収するキレート剤回収部とを備えていて、 前記キレート剤回収部は、 前記濾過部から排出された濾過ケークを解砕して粒状又は粉状の解砕土を生成する解砕機と、 前記解砕機で生成された解砕土にすすぎ水を散布又は噴射して、該解砕土に保持されているキレート剤を除去する解砕土すすぎ装置と、 前記解砕土すすぎ装置から排出されたキレート剤を含むすすぎ水を受け入れて貯留するすすぎ水貯槽と、 地面に配設され水蒸発用砂を収容する、上側が開かれた容器状の砂収容部と、 前記砂収容部の上方に配設され、前記砂収容部への雨水の降下を阻止する屋根と、 前記すすぎ水貯槽に貯留されているすすぎ水を、前記砂収容部に収容されている水蒸発用砂に散布するすすぎ水散布装置と、 前記砂収容部に収容されている水蒸発用砂の粒子の間隙を流下した余剰のすすぎ水を前記すすぎ水貯槽に還流させるすすぎ水還流機構とを有し、 該キレート剤回収方法は、 前記砂収容部に収容された水蒸発用砂の上に前記すすぎ水散布装置からすすぎ水を散布する一方、該水蒸発用砂に付着しているすすぎ水を空気中に蒸発させて前記砂収容部から除去し、 前記砂収容部で所定の期間用いられてキレート剤が蓄積された水蒸発用砂を前記分級部に導入して、前記水蒸発用砂に蓄積されたキレート剤を回収し、 前記分級部から排出された砂の一部を、前記砂収容部に収容する水蒸発用砂として用いることを特徴とするキレート剤回収方法。
IPC (3件):
B09C 1/02 ( 200 6.01) ,  B09C 1/08 ( 200 6.01) ,  C02F 1/04 ( 200 6.01)
FI (2件):
B09B 3/00 304 K ,  C02F 1/04 D
引用特許:
出願人引用 (12件)
  • 特許第5661211号
  • 特許第5723054号
  • 特許第5723055号
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