特許
J-GLOBAL ID:201603019759156033

硬質被覆層が高速断続切削加工ですぐれた耐剥離性、耐チッピング性を発揮する表面被覆切削工具

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (4件): 影山 秀一 ,  三宅 正之 ,  倉地 保幸 ,  富田 和夫
公報種別:特許公報
出願番号(国際出願番号):特願2012-237919
公開番号(公開出願番号):特開2014-087862
特許番号:特許第5999345号
出願日: 2012年10月29日
公開日(公表日): 2014年05月15日
請求項(抜粋):
【請求項1】 炭化タングステン基超硬合金または炭窒化チタン基サーメットで構成された工具基体の表面に、 (a)下部層として、3〜20μmの合計平均層厚を有し、TiC、TiN、TiCN、TiCO、TiCNOのうちの2層以上からなり、その内の少なくとも1層はTiCN層で構成したTi化合物層、 (b)上部層として、2〜15μmの平均層厚を有し、化学蒸着した状態でα型の結晶構造を有するAl2O3層、 上記(a)、(b)からなる硬質被覆層を蒸着形成した表面被覆切削工具において、 (c)下部層の上記TiCN層のTiCN結晶粒について、電界放出型走査電子顕微鏡と電子線後方散乱回折装置を用い、その断面研磨面の測定範囲内に存在する立方晶結晶格子を有する結晶粒個々に電子線を照射して、前記工具基体の表面の法線に対して、前記結晶粒の結晶面である{110}面の法線がなす傾斜角を測定し、前記測定傾斜角のうち0〜45度の範囲内にある測定傾斜角を0.25度のピッチ毎に区分すると共に、各区分内に存在する度数を集計してなる傾斜角度数分布グラフで表わした場合、0〜10度の範囲内の傾斜角区分に最高ピークが存在するとともに、0〜10度の範囲内の傾斜角区分に存在する度数の合計が、傾斜角度数分布グラフにおける度数全体の50%以上の割合を占め、 (d)下部層の最表面層と上部層との界面における上部層のAl2O3結晶粒は、くさび形結晶組織を有し、該くさび形結晶組織の凹凸部の平均高低差が1.0〜2.5μm、凸部の平均間隔が0.5〜3μmであり、該くさび形結晶組織を有するAl2O3結晶粒について、電界放出型走査電子顕微鏡と電子線後方散乱回折装置を用い、その断面研磨面の測定範囲内に存在する六方晶結晶格子を有する結晶粒個々に電子線を照射して、前記工具基体の表面の法線に対して、前記結晶粒の結晶面である{1-100}面の法線がなす傾斜角を測定し、前記測定傾斜角のうち0〜45度の範囲内にある測定傾斜角を0.25度のピッチ毎に区分すると共に、各区分内に存在する度数を集計してなる傾斜角度数分布グラフで表わした場合、0〜10度の範囲内の傾斜角区分に最高ピークが存在するとともに、0〜10度の範囲内の傾斜角区分に存在する度数の合計が、傾斜角度数分布グラフにおける度数全体の15〜35%の割合を占め、 (e)上部層全体のAl2O3結晶粒について、電界放出型走査電子顕微鏡と電子線後方散乱回折装置を用い、その断面研磨面の測定範囲内に存在する六方晶結晶格子を有する結晶粒個々に電子線を照射して、前記工具基体の表面の法線に対して、前記結晶粒の結晶面である(0001)面の法線がなす傾斜角を測定し、前記測定傾斜角のうち0〜45度の範囲内にある測定傾斜角を0.25度のピッチ毎に区分すると共に、各区分内に存在する度数を集計してなる傾斜角度数分布グラフで表わした場合、10〜20度の範囲内の傾斜角区分に最高ピークが存在するとともに、10〜20度の範囲内の傾斜角区分に存在する度数の合計が、傾斜角度数分布グラフにおける度数全体の50%以上の割合を占めることを特徴とする表面被覆切削工具。
IPC (3件):
B23B 27/14 ( 200 6.01) ,  C23C 16/40 ( 200 6.01) ,  C23C 16/30 ( 200 6.01)
FI (3件):
B23B 27/14 A ,  C23C 16/40 ,  C23C 16/30
引用特許:
出願人引用 (7件)
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