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J-GLOBAL ID:201702211000884542   整理番号:17A0495347

簡易で小型の蛍光検出器の開発とシーケンシャルインジェクション分析法への応用

Development of a Simple and Compact Flurometric Detector and Its Application to Sequential Injection Analysis
著者 (3件):
資料名:
巻: 2015  ページ: 103-110  発行年: 2017年03月 
JST資料番号: L7131A  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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[背景]様々な試料の分析に広く用いられている吸光光度法は,比較的安価な分光光度計を用いて多様な物質を簡便に測定できるが,現在の様々な規制に対応するには感度が不足しており,溶媒抽出などの濃縮法と組み合わせる必要がある。また,海水のように高濃度で複雑な共存物質が存在する試料では,マスキングの操作などが必要になることも多い。本研究では,吸光光度分析と比較して高感度であり,共存物質の影響に対する耐性の大きい蛍光光度法を簡便に行うため,発光ダイオード(LED)を光源とする簡便な蛍光検出器の開発を目的とした。さらに,精度の高い分析が可能で,操作の自動化も可能な流れ分析法と組み合わせることで,簡便な分析を可能にすることを目指した。対象物質としてセレン(IV)及びホウ素を選択し,定量性能を評価した。[蛍光検出器の試作と評価]市販の紫外線LEDを光源に,フォトダイオードを光検出器に用い,光電流を積分することで高感度化を図った蛍光検出器を試作した。大きさは125×90×60mm,400gと小型と軽量である。目的物質ごとに励起及び蛍光波長を変更する必要があるが,励起側はLEDを交換することで,蛍光側はフォトダイオードの前に入れる干渉フィルターを交換することでそれぞれ変更できる。セレンの定量では蛍光試薬として2,3-ジアミノナフタレンを用い,励起375nm,蛍光550nmで測定した。ホウ素の定量ではクロモトロープ酸を用い,励起315nm,蛍光360nmで測定した。バッチ法で測定したところ良好な検量線が得られ,セレンについては1.2μg L-1,ホウ素は46μg L-1といずれも環境基準値以下まで測定できる高い感度を得られた。[ホウ素の流れ分析システムの構築]水をキャリアーとし,クロモトロープ酸及びEDTA・2Naを含む反応溶液と未反応の試薬の蛍光を減少させるためのアンモニアを用いる3流路の流れ分析システムを構築し,検出器に試作した蛍光検出器を取り付け,定量性能を評価した。ポンプには全長3cmと超小型で,3Vの直流電源で駆動可能なマイクロリングポンプを用いた。良好なフローシグナルが得られ,検量線は少なくとも0~2,000μg L-1の範囲で直線となった。検出限界は34μg L-1で,河川水中のホウ素定量に応用したところ,原子発光分析装置の結果とよく一致した。[今後の課題]流れ分析システムを発展させてシーケンシャルインジェクション分析システムを実現するとともに,感度の向上,セレン他様々な物質の分析への応用を図る。また,海水試料の分析を試みる。(著者抄録)
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分類 (1件):
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分光分析 
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