抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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消費者行動研究におけるカテゴリーとは,代替案(ブランド)を識別するための認知構造の一つで,ある共通した「定義的特性」によって分類される代替案の集合と定義される。本稿では,消費者のカテゴリー選択に主眼をおき,データ解析コンペティション用に用意されたスーパーマーケットのID付きPOSデータのビール系飲料を対象に分析した。まず,カテゴリーの分類軸として,製品ライン(ビール,発泡酒,その他),企業(キリン他),新規性(新製品,既存製品)の三つを設けたことを述べた。次に,以上のカテゴリー軸について,離散選択モデルをもとにした実証分析モデルの構築について述べた。一つの購買行為(選択行動)が,三つのカテゴリーに分割されて観測され,消費者個人特性と関連付けされることなどを解説した。次に消費者がどのような軸でブランドを分類しているか,すなわち,どの軸のスキーマが主として駆動しているのか(アンカー・カテゴリ)と,選択確率の集中度について述べた。