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J-GLOBAL ID：201702220827260141   整理番号：17A0601579

マツ枯れ被害の最前線

著者 (1件)： 中村克典 (森林研究・整備機構 森林総合研)
資料名： 森林技術
号： 902  ページ： 2-6  発行年： 2017年05月10日 
JST資料番号： G0035A  ISSN： 1349-452X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 2015年夏,青森県深浦町広戸地区でクロマツの集団枯死が見つかり,その後の調査によりこれらの木はマツ材線虫に感染していたことが判明した。これは青森県における初の集団感染事例である。本稿では,これに伴う青森県におけるマツ枯れ被害に対する対策を,次の項目に沿って記述した。1)最前線のマツ枯れ被害(新たな集団感染は既存集団感染林からの飛び火的な単木感染からはじまり,それが広がっていくことからなる),2)最前線でのマツ枯れ対策に要求されること(被害木探査をどのようにすすめるか,潜在感染を前提とした対策,外部からのマツノマダラカミキリ飛来に備える),である。特に,自然色写真と赤外線写真によるマツ枯れ被害木の識別,雪害で生じた折損木,マツ衰弱木を探し出すための樹脂滲出調査などを記した。

シソーラス用語： *針葉樹林 ,  *クロマツ ,  *枯死 ,  *森林被害 ,  *総合防除 ,  マツノマダラカミキリ ,  マツノザイセンチュウ ,  探査 ,  潜伏感染 ,  飛翔 ,  カラー写真 ,  赤外線写真 ,  雪害 ,  青森県 ,  マツ枯れ ,  植物樹脂 ,  被害対策 ,  被害木 ,  *マツ林 ,  無脊椎動物 ,  ハリセンチュウ下目
準シソーラス用語： *松林

分類 (3件)： 昆虫・ダニによる植物被害  (FC04072U) ,  森林生物学一般  (FF02010T) ,  植物の病虫害防除一般  (FC05010F)

引用文献 (4件)：

• 中村克典(2015)東北地方における近年の松くい虫被害の実態と防除対策,林業と薬剤211,1-9
• 中村克典(2013)マツ枯れ最前線で取り組まれている防除,森林技術 857,7-11
• 森林総合研究所(2010)航空写真とGISを活用した松くい虫ピンポイント防除法の開発 http://www.ffpri.affrc.go.jp/research/project/matsukuimushi.html
• 二井一禎(2017)潜在感染とマツ枯れ防除戦略,森林防疫66(2),9-16

タイトルに関連する用語 (2件)： マツ枯れ ,  被害