抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,先進運転支援システム(ADAS)の開発・普及が世界的に急速に進んでいる。事故が起こりそうな状況において,ドライバへの警報から事故回避操作支援,さらには衝突被害を軽減するための自動ブレーキまで作動させるプリクラッシュセーフティ(PCS)が実用化されている。トヨタ自動車は,統合安全コンセプトに基づき,予防安全から衝突安全までの領域で,相互に連携した安全システムにより最適な支援を実現すべく開発を進めている。すでにADASフロントカメラを活用して制限速度などの道路標識を認識し,メータディスプレイを介してドライバへの情報提供を行う運転支援システム「ロードサインアシスト」(RSA)をヨーロッパ市場向けに新規に開発した。2016年11月時点で16車種に搭載されている。標識の認識に用いるカメラは他のADASとハードウェアが共通であり,ここに専用のソフトウエアを組み込むことでRSA機能を実現している。カメラで標識を認識した後,ドライバに知らせるべき情報を選択してメータディスプレイに表示する。RSAで認識すべき最も重要な主標識は,禁止標識の一つである最高速度制限標識である。さらに,追越し禁止標識も認識できるようにした。今回のRSAはドライバへの情報提供を目的としたが,RSAで認識した制限速度情報はASL(可変スピードリミッタ)やACC(Adaptive Cruise Control)への入力として用いることもできる。