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J-GLOBAL ID：201702224171417890   整理番号：17A1297735

保冷剤を用いた人工雪観察装置

A Tool for Observation of Artificial Snow Using a Gel Ice Pack

著者 (2件)： 鎌田正裕 (東京学芸大) ,  難波遥 (東京学芸大)
資料名： 科学教育研究  (Journal of Science Education in Japan)
巻： 41  号： 3  ページ： 350-353  発行年： 2017年09月10日 
JST資料番号： L3340A  ISSN： 0386-4553  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 準備が容易で繰り返し使用可能な食品用保冷剤を用いた人工雪観察装置を開発し,顕微鏡での観察により,短時間に何種類かの特徴的な雪の結晶を作ることができることを確認した。本装置では,雪の結晶を作るための核にタンポポの綿毛を利用し,発泡スチロール部に観察のための貫通穴と水蒸気供給のための非貫通穴を加工した。実験では,水蒸気供給用の温水溜めから水蒸気が逃げないようにスライドガラスを乗せ,横から懐中電灯で照らしながら双眼実体顕微鏡で観察する。針状,板状,扇状等異なる形状の結晶が,時間経過とともに成長していく様子が観察でき,加える水の温度によって雪の結晶の成長の速度や大きさが変わる様子を体験的に捉えられた。

シソーラス用語： *材料 ,  降雪 ,  *氷晶 ,  観察 ,  発泡スチロール ,  顕微鏡 ,  システム ,  リント ,  *実験装置 ,  結晶核形成 ,  成長速度
準シソーラス用語： 結晶核生成 ,  結晶成長速度 ,  実験システム ,  人工雪 ,  *雪結晶 ,  *保冷剤 ,  綿毛

分類 (1件)： 雪氷学  (DC08000N)

引用文献 (9件)：

• 平松和彦(1997):第29回東レ理科教育賞http://www.toray.co.jp/tsf/rika/pdf/h09_06.pdf
• 細矢治夫ほか29名(2016):自然の探究 中学校理科2,教育出版,p. 213.
• 香川喜一郎ほか4名(2003):帯電したタンポポの毛を用いた人工雪生成実験,日本雪氷学会誌 雪氷,65, 1, 29-32.
• 菊池勝弘ほか4名(2012):中緯度と極域での観察に基づいた新しい雪結晶分類(グローバル分類)の提案,日本雪氷学会誌 雪氷,74, 3, 223-241.
• 熊井基(2008):雪結晶ダイヤグラムの比較研究-中谷Ta-S,Mason Ta-S,小林Ta-S-,日本雪氷学会誌雪氷,70, 5, 523.

タイトルに関連する用語 (3件)： 保冷剤 ,  人工雪 ,  観察装置