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J-GLOBAL ID：201702225605564863   整理番号：17A1150230

メコン川下流水田域における生業,土地利用,生態系サービス-水位変動下における適応-

Livelihood, land use, and ecological services of paddy fields in the lower Mekong Basin-Strategic adaptation to drastic changes in the water level-

著者 (5件)： 神松幸弘 (立命館大 立命館グローバル・イノベーション研究機構) ,  富田晋介 (名古屋大 アジアサライトキャンパス学院) ,  丸山敦 (龍谷大 理工) ,  船津耕平 (龍谷大 理工) ,  門司和彦 (長崎大 大学院熱帯医学・グローバルヘルス研究科)
資料名： 環太平洋文明研究  (Ritsumeikan Pan-Pacific Civilization Studies)
号： 1  ページ： 69-92  発行年： 2017年02月24日 
JST資料番号： F2016A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ラオス中南部サワンナケート県ソンコン郡ラハナム地区において稲作・漁撈を営む人々の土地利用と生業活動および水田生態系について調査した。水位変動の激しい環境の下で生きる人々の適応戦略について検討した。ラハナム村はメコン川の支流であるバンヒャン川畔に位置する。バンヒャン川は季節的な氾濫を毎年のように繰り返し,水田はしばしば冠水する。そのような変動環境において人々は,標高の異なる水田を所有することで干ばつ,洪水のいずれの場合でも米を収穫できるように備えている。また,稲作を中心としながらも米以外に虫や魚などの多様な食糧を水田で得ている。生業基盤となる水生生物の生態は水位変動と密接に関わっている。以上のことから,ラハナム地区における人々の生業や土地利用は,自然の変動を制御するのではなく,変化を受入れることで適応していることが示唆された。(著者抄録)

シソーラス用語： 水田 ,  ラオス人民民主共和国 ,  *土地利用 ,  生態系 ,  河川 ,  河川流域 ,  灌漑 ,  洪水 ,  支川 ,  水位 ,  *水稲 ,  *栽培 ,  *漁業 ,  作業 ,  労働
準シソーラス用語： Mekong川 ,  氾濫 ,  河川水位 ,  漁労

分類 (3件)： 人文地理学  (DF02000G) ,  稲作  (FC03020C) ,  漁労一般  (FH03010G)

タイトルに関連する用語 (8件)： メコン川 ,  下流 ,  水田 ,  生業 ,  土地利用 ,  生態系サービス ,  水位変動 ,  適応