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J-GLOBAL ID：201702226563282158   整理番号：17A0895969

林地残材を原料としたバイオ燃料の製造技術開発 バイオオイル製造のプロセス評価およびコスト評価

著者 (2件)： 細貝聡 (産業技術総合研 創エネルギー研究部門) ,  鈴木善三 (産業技術総合研 創エネルギー研究部門)
資料名： 日本エネルギー学会機関誌  (Enermix)
巻： 96  号： 4  ページ： 482-486  発行年： 2017年07月20日 
JST資料番号： F1934A  ISSN： 2432-3586  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： バイオオイルの製造において,プロセスの効率化とコスト低減にはプロセスの物質及び熱収支による評価が不可欠である。バイオオイルは一般的に数百の化合物の混合物であり,それらの化合物を全て特定し定量するのは困難である。本稿は,プロセス評価手法として,元素組成のみを用いた比熱および発熱量の推定手法を用いたバイオオイル製造プロセス評価及びコスト評価に関して,報告する。比熱の推算は,比熱が化合物の構成分子数に比例する関係を用いて,行った。発熱量の推算式として,修正Dulong式を採用した。LHV(kJ/g)=38.2m_c+84.9(m_Hーm₀/8)-ΔH₁,LHV:低位発熱量,m_c:炭素含有量,m_H:水素含有量,m₀:酸素含有量,-ΔH₁:潜熱。1t/日で操業した場合,バイオオイルの製造コストは380円/kgと,A重油と比べても10倍近く高い。コスト内訳のうち,バイオオイル製造コストの占める割合の高いものから,人件費,熱分解,原料収集,燃焼,乾燥,粉砕,オイル精製の順となった。さらに得られたプロセス評価結果と実操業データをもとにしたコスト評価を行い,6t/日処理以上であればバイオオイル製造コストが,100円/kgを下回ることが,定量的に示された。

シソーラス用語： *生物燃料 ,  *バイオマス ,  評価 ,  *化学組成 ,  *比熱 ,  *熱量 ,  熱分解 ,  労務費 ,  *製造原価
準シソーラス用語： *バイオオイル ,  プロセス評価 ,  コスト評価 ,  *元素組成 ,  *発熱量 ,  人件費 ,  *製造コスト

分類 (1件)： 生物燃料及び廃棄物燃料  (LB02020Y)

引用文献 (7件)：

• Bayerbach, R.; Nguyen, V. D.; Schurr, U.; Meier, D., Journal of Analytical and Applied Pyrolysis, 77, 95-101 (2006)
• Azeez, A. M.; Meier, D.; Odermatt, J.; Willner, T., Energy & Fuels, 24, 2078-2085 (2010)
• Mullen C. A.; Boateng, A. A., Fuel Processing Technology, 91, 1446-1458 (2010)
• Hosokai, S.; Matsuoka, K.; Kuramoto, K.; Suzuki, Y., Proceedings of 2014 INTERNATIONAL CONFERENCE ON RENEWABLE ENERGY RESEARCH AND APPLICATION (ICRERA), 728-731 (2014)
• Hosokai, S.; Matsuoka, K.; Kuramoto, K.; Suzuki, Y., Fuel Processing Technology, 154, 156-162 (2016)

タイトルに関連する用語 (8件)： 林地残材 ,  原料 ,  燃料 ,  製造技術 ,  開発 ,  バイオオイル ,  プロセス評価 ,  コスト評価