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J-GLOBAL ID：201702231677609584   整理番号：17A1810891

熱電AgSbTe₂中の相分離の理論的研究

Theoretical investigation of phase separation in thermoelectric AgSbTe₂

著者 (5件)： SHINYA Hikari (Yokohama National Univ., Yokohama, JPN) ,  SHINYA Hikari (Osaka Univ., Osaka, JPN) ,  MASAGO Akira (Osaka Univ., Osaka, JPN) ,  FUKUSHIMA Tetsuya (Osaka Univ., Osaka, JPN) ,  KATAYAMA-YOSHIDA Hiroshi (Univ. Tokyo, Tokyo, JPN)
資料名： Japanese Journal of Applied Physics  (Japanese Journal of Applied Physics)
巻： 56  号： 8  ページ： 081201.1-081201.6  発行年： 2017年08月 
JST資料番号： G0520B  ISSN： 0021-4922  CODEN： JJAPB6  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 高効率の熱電材料の一つである擬二元系合金(GeTe)_x(AgSbTe2)_1-xは,GeTe濃度(x)が0.8付近の場合,異常な格子熱伝導率と性能指数ZTを示す。これらの特異性は価電子バンドの頂上での反結合の寄与から生ずるAgSbTe₂の固有の不安定性によるものと考えられている。ここでは,AgSbTe₂中の欠陥物理学を第一原理の電子状態の計算によって調べた。この計算から,熱平衡でAgSbTe2を成長するためにはAgとSbの原子の化学ポテンシャルを注意して制御しなければならず,また低い形成エネルギーをもつ欠陥複合体2V_Ag+Sb_AgがAg欠乏結晶成長条件下で容易に発生することが分かった。さらに,実験で観測された異常な熱電特性に対して厳しい規則である,AgSbTe₂と2V_Ag+Sb_Agを使った規則化欠陥化合物の間のスピノーダルナノ分解を提案した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *熱電材料 ,  *テルル化物 ,  *銀化合物 ,  *アンチモン化合物 ,  *相分離 ,  価電子バンド ,  不安定性 ,  格子欠陥 ,  電子構造 ,  全エネルギー ,  数値計算 ,  電子状態 ,  近似法 ,  密度汎関数法 ,  熱平衡 ,  化学ポテンシャル ,  エネルギー ,  複合欠陥 ,  電気特性 ,  スピノーダル分解 ,  状態密度 ,  結晶構造 ,  空格子点
準シソーラス用語： 反結合 ,  PAW法 ,  DFT計算 ,  形成エネルギー ,  欠陥複合体 ,  熱電特性

分類 (4件)： その他の無機化合物の電気伝導  (BM03044O) ,  金属結晶の電子構造  (BM02050C) ,  有機化合物の格子欠陥  (BK12060M) ,  組織的硬化現象  (WB01020C)

引用文献 (38件)：

• G. A. Slack, in CRC Handbook of Thermoelectrics, ed. D. M. Rowe (CRC Press, Boca Raton, FL, 1995) p. 407.
• I. Terasaki, Materia Japan 43, 411 (2004) [in Japanese].
• C. Wood, Rep. Prog. Phys. 51, 459 (1988).
• G. J. Snyder, M. Christensen, E. Nishibori, T. Caillat, and B. B. Iversen, Nat. Mater. 3, 458 (2004).
• G. Mahan, B. Sales, and J. Sharp, Phys. Today 50 [3], 42 (1997).

タイトルに関連する用語 (3件)： 相分離 ,  理論 ,  研究