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J-GLOBAL ID:201702234057580301   整理番号:17A0289010

破壊的地震動を特別に参照した2016年熊本地震の本震の破壊過程:経験的グリーン関数を用いた波形逆解析

Rupture process of the main shock of the 2016 Kumamoto earthquake with special reference to damaging ground motions: waveform inversion with empirical Green’s functions
著者 (2件):
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巻: 69  号: Jan  ページ: 69:22 (WEB ONLY)  発行年: 2017年01月 
JST資料番号: U0519A  ISSN: 1880-5981  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: ドイツ (DEU)  言語: 英語 (EN)
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本研究では,熊本地震の本震の破壊過程,特に構造物の損傷に関連する周波数領域での強震動の発生について,強震動の逆解析に着目して検討した。筆者らは近接震源領域における破壊的地震動の発生メカニズムに関心があったために,近接震源領域における強震記録を利用した。地下構造モデルの不確実性を避けるために経験的グリーン関数(EGFs)を適用した。小地震の選択に及ぼす逆解析結果の依存性を調査するために,小地震の異なる組合せを用いた4つの逆解析のケースを使用した。EGF地震の選択に対する最終滑り分布及び最大滑り速度分布の依存性は小さいことが分かった。この結果は,著しく大きい滑りと滑り速度の領域が震源の北東約15kmに存在することを明確に示した。しかし,震源と益城町の間には「アスペリティ」が見られなかった。したがって,益城町における大振幅のパルス的地震動は,アスペリティの破壊に伴う順方向の指向性効果によって発生したと結論するのは適切ではない。震源効果に関しては,益城町の地震動を最悪のシナリオと解釈することはできない。一方,震源の北東15kmの「アスペリティ」の破壊は,アスペリティに近い地域において著しく大きな地震動を引き起こしたはずである。この地域の高速道路橋の大きな被害は,アスペリティの破壊に起因する可能性がある。この研究結果を成層半空間に対しての数値グリーンの関数から得られた逆解析結果と比較した。2つの結果は,使用したグリーン関数と観測点の違いにもかかわらず,主な特徴を共有する。したがって,これらの2つの震源モデルは,地震の破壊過程の主要な特徴を捕捉するものであると結論付けることができる。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
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地震の物理的性質 
引用文献 (23件):
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