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J-GLOBAL ID：201702237564456386   整理番号：17A0564951

製作誤差が四円弧軸受で支持された回転軸の安定性に及ぼす影響-製作誤差により軸受下部にあるすべり面の位置が変化した場合

Effect of Manufacturing Errors on Stability Characteristics of Rotor Supported by Four-Lobe Hydrodynamic Journal Bearings-In Case That Position of Bottom Lobe Is Shifted Due to Manufacturing Errors

著者 (4件)： 藤野俊和 (東京海洋大) ,  岩本勝美 (東京海洋大) ,  阿部雅二朗 (長岡技科大) ,  田中健太郎 (東京海洋大)
資料名： マリンエンジニアリング  (Journal of the Japan Institution of Marine Engineering)
巻： 52  号： 3  ページ： 360-368  発行年： 2017年05月01日 
JST資料番号： S0651A  ISSN： 1346-1427  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 多数の部品を一定の管理技術のもとで製作した場合,実際に加工された部品の寸法は,目標とする寸法に対してばらつきを示す。実際の部品寸法は製図上で示した基準寸法(呼び寸法)とは異なり製作(加工)誤差を生じる。本報では,四円弧軸受を対象に,その下部にあるすべり面の位置が製作誤差により変化した際の軸受の力学的動特性と軸受で支持された回転軸の安定性を解析し考察した。そして既報にて得られた軸受の力学的静特性解析の結果も考慮して,四円弧軸受の設計指針を検討したので報告する。本研究の結論は次の通りである。1)予圧が大きくなると,無次元安定限界速度は大きくなる。一方,軸受幅が変化しても製作誤差による無次元安定限界速度の変化の程度は大きく変化しない。2)無次元安定限界速度は,製作誤差によりすべり面が基準位置より軸受内側に移動するほど,すべり面が基準位置にある場合のそれと比較してより大きくなる。一方,すべり面が軸受外側に移動すると,軸受定数が大きい領域では無次元安定限界速度はすべり面が基準位置にある場合のそれより小さく,軸受定数が小さい領域では無次元安定限界速度が大きくなる。3)製作誤差により軸受下部にあるすべり面が基準位置より軸受外側にある場合は避けるべきである。

シソーラス用語： *軸受 ,  回転軸 ,  *安定性 ,  滑り面 ,  ラジアル軸受 ,  解析モデル ,  境界条件 ,  *加工誤差
準シソーラス用語： *製作誤差 ,  4円弧軸受 ,  油膜圧力 ,  無次元安定限界速度

分類 (2件)： 軸受  (QB01020W) ,  軸  (QB01030H)

引用文献 (14件)：

• 1) 吉本成香他,機械設計 -機械の要素とシステム設計-,(2009),理工学社.
• 2) 田浦裕生,金子覚,スターブ潤滑下におけるジャーナル軸受の静特性,機論(C編),77-781 (2011-9), 3511-3521.
• 3) 橋本巨,和田稲苗,角田博明,だ円ジャーナルすべり軸受の乱流潤滑特性に関する研究,機論(C編),50-450 (1984-2), 346-353.
• 4) 藤野俊和,岩本勝美,阿部雅二朗,田中健太郎,製作誤差が四円弧軸受の力学的静特性に及ぼす影響 -製作誤差により軸受下部にあるすべり面の位置が変化した場合-,日マリ学誌,52-1 (2017-1), 92-100.
• 5) 藤野俊和,岩本勝美,阿部雅二朗,田中健太郎,製作誤差が四円弧軸受の力学的静特性に及ぼす影響 -軸受の側面にあるすべり面の位置が変化した際の軸受の力学的静特性解析と軸受設計指針の検討-,日マリ学誌,52-1 (2017-1), 101-110.

タイトルに関連する用語 (7件)： 製作誤差 ,  円弧 ,  軸受 ,  支持 ,  回転軸 ,  安定性 ,  すべり面