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J-GLOBAL ID：201702238434344732   整理番号：17A0431930

スピン依存電気双極子の対称性解析とその磁気電気効果への応用

Symmetry Analysis of Spin-Dependent Electric Dipole and Its Application to Magnetoelectric Effects

著者 (3件)： MATSUMOTO Masashige (Shizuoka Univ., Shizuoka, JPN) ,  CHIMATA Kosuke (Shizuoka Univ., Shizuoka, JPN) ,  KOGA Mikito (Shizuoka Univ., Shizuoka, JPN)
資料名： Journal of the Physical Society of Japan  (Journal of the Physical Society of Japan)
巻： 86  号： 3  ページ： 034704.1-034704.25  発行年： 2017年03月15日 
JST資料番号： G0509A  ISSN： 0031-9015  CODEN： JUPSA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： スピン依存性が二次まで完全に分類できる単一スピン,または,2つのスピンによって誘起される電気双極子の発現について,スピン依存電気双極子演算子を群論的に調べた。単一スピンについては,スピン演算子は奇パリティ電気双極子とは異なる偶パリティ電気四極子演算子として振る舞う。反転対称性の欠如により,偶,奇パリティの混合が起こり,電気四極子演算子によって記述される電気双極子が生じる。磁気モーメントと共存して発現する電気双極子モーメント,電気マグノン励起,および,方向性二色性などのような可能なスピン依存電気双極子の分類とマルチフェロ特性の定性的な分析のための点群表を与えた。その結果を,結晶中,または,分子内の反転対称性を持たないサイトに埋め込まれた磁性イオンに適用した。反転対称性がある場合,単一スピンについては電気双極子は現れない。このことは,2つのスピン間に反転中心がある場合,反対称的なスピン依存性を持つ2つのスピンよって生じる電気双極子には当てはまらない。それはベクトルスピンカイラル性として知られている反転中心が無い場合は,対称的なスピン依存電気双極子も関連してくる。2スピン状態の様々な対称性の詳細な分析を,スピン二量体系と関連するマルチフェロ特性に適用した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *依存性 ,  *双極子モーメント ,  *電気モーメント ,  演算子 ,  群論 ,  パリティ ,  四重極 ,  対称性 ,  磁気モーメント ,  マグノン ,  二色性 ,  強誘電体 ,  点群 ,  性質 ,  *磁気電気効果
準シソーラス用語： *スピン依存性 ,  *電気双極子モーメント ,  電気四極子 ,  反転対称性 ,  マルチフェロイック ,  カイラル性

分類 (1件)： 磁性一般  (BM06010M)

引用文献 (47件)：

• G. A. Smolenskiĭ and I. E. Chupis, Sov. Phys. Usp. 25, 475 (1982).
• See, for instance, Y. Tokura, S. Seki, and N. Nagaosa, Rep. Prog. Phys. 77, 076501 (2014).
• S. Picozzi, K. Yamauchi, B. Sanyal, I. A. Sergienko, and E. Dagotto, Phys. Rev. Lett. 99, 227201 (2007).
• Y. J. Choi, H. T. Yi, S. Lee, Q. Huang, V. Kiryukhin, and S.-W. Cheong, Phys. Rev. Lett. 100, 047601 (2008).
• Y. Tanabe, T. Moriya, and S. Sugano, Phys. Rev. Lett. 15, 1023 (1965).

タイトルに関連する用語 (6件)： スピン ,  電気双極子 ,  対称性 ,  解析 ,  磁気電気効果 ,  応用