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J-GLOBAL ID：201702240258124863   整理番号：17A1468342

変成岩組織と鉱物組成累帯構造からの情報抽出:フォーワードモデルと逆解析

Information extraction from metamorphic rock textures and compositional zoning of minerals: Forward models and inversion analyses

著者 (3件)： 岡本敦 (東北大 大学院環境科学研究科) ,  桑谷立 (海洋研究開発機構) ,  桑谷立 (JST-PRESTO)
資料名： 地質学雑誌  (Journal of the Geological Society of Japan)
巻： 123  号： 9  ページ： 733-745  発行年： 2017年09月15日 
JST資料番号： F0528A  ISSN： 0016-7630  CODEN： CHTZA5  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 変成作用は,地球内部の温度・圧力・化学組成などの条件に応答して進行する化学反応である。変成作用の時間変化を観測することは難しく,最終状態の空間パターン(岩石組織)という独特な情報をいかに読み解くかが,岩石の形成条件やプロセスを理解する鍵となる。変成岩組織には,解釈がシンプルで理論背景が確立しているものから,複数のプロセスが関与して,モデル自体も手探りなものまで様々なクラスがある。本総説では,鉱物の組成累帯構造の熱力学的解析と,反応-破壊カップリング組織の離散要素法モデルを代表例とし,変成岩組織の逆解析とフォーワードモデリングの最近の進展についてまとめる。また,確率的な逆解析が,不定要素の大きい岩石学の問題に有効であることを示す。数値シミュレーションと観測データを統合するデータ同化的なアプローチは,今後,複雑な岩石組織の解読にブレイクスルーをもたらすものと期待できる。(著者抄録)

シソーラス用語： 変成岩 ,  *岩石組織 ,  累帯構造 ,  変成反応 ,  鉱物組成 ,  *変成作用 ,  解析 ,  Bayes推定
準シソーラス用語： 逆解析

分類 (1件)： 岩石成因論  (DE07020I)

引用文献 (76件)：

• Ankit, K., Nestler, B., Selzer, M. and Reichardt, M., 2013, Phase-field study of grain boundary tracking behavior in crack-seal microstructures. Contrib. Mineral. Petrol., 166, 1709-1723.
• Beaumont, M. A., Zhang, W. and Balding, D. J., 2002, Approximate Bayesian computation in population genetics. Genetics, 162, 2025-2035.
• Bishop, C. M., 2006, Pattern Recognition and Machine Learning. Springer, 738 p.
• Bons, P. D., 2001, Development of crystal morphology during uniaxial growth in a progressively widening vein: I. The numerical model. Jour. Struct. Geol., 23, 865-872.
• Bons, P. D., Koehn, D. and Jessell, M. W., 2008, Microdynamics Simulation(Lecture Notes in Earth Sciences). Springer, 405 p.

タイトルに関連する用語 (6件)： 変成岩 ,  組織 ,  鉱物組成 ,  累帯構造 ,  情報抽出 ,  逆解析