抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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精漿注入による分娩後の子宮内膜における上皮成長因子(EGF)発現の早期正常化と,受胎性向上を目的として,分娩後のホルスタイン種への黒毛和種精漿の膣内投与効果につき検討した。黒毛和種精漿は,黒毛和種から精液を採取し,遠心分離で精漿を回収し,凍結融解で残存精子を死滅して,-80°Cで使用時まで保存した。ホルスタイン種の分娩後50日以降の発情日に人工受精(AI)を行い,対照区と精漿をPBSに溶解し,子宮頚管開口部を避けて膣内に注入した試験区を設けた。子宮内膜EGFの測定により,対照区より試験区で高い値を認めた。対照区および試験区の初回AIによる受胎率は,33.3%および66.7%,初回不受胎の個体の二回目の受胎は,1/2頭および2/2頭であった。以上の結果,牛精漿の膣内投与は分娩後のホルスタイン種の受胎性向上に効果がある。