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J-GLOBAL ID：201702243546881505   整理番号：17A0035297

水中音響ビデオカメラを用いたチャネルキャットフィッシュの判別の試み

著者 (3件)： 松田圭史 (水産研究・教育機構 中央水研) ,  山崎慎太郎 (水産研究・教育機構 水産工研) ,  越智洋介 (水産研究・教育機構 水産工研)
資料名： 海洋水産エンジニアリング
巻： 17  号： 131  ページ： 77-81  発行年： 2017年01月10日 
JST資料番号： G0735C  ISSN： 1346-9800  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 北米原産のチャネルキャットフィッシュ(アメリカナマズ)は,特定外来生物として日本の各地に生息分布している。外来魚の繁殖抑制を効果的に行うには,対象となる魚の産卵期間を把握し,産卵床を発見して卵や仔魚を駆除すること,親魚を捕獲することが重要である。近年,超音波を利用して水中の物体を高解像度の映像として捉えることができる水中音響ビデオカメラが開発されている。著者らは,SoundMetrics社の水中音響ビデオカメラDIDSONと,その後継機でより解像度の高いARISを用いて,魚の近距離での判別が可能であるか試験を行い,本稿では,その結果を報告した。DIDSONの撮影画像では供試魚の魚体の向きと尾鰭の位置は一部で判別出来るものの,鰭の形状の判別は困難である。しかし,ARISの撮影画像では供試魚の尾鰭や胸鰭,背鰭の位置や形状までほぼ判別でき,魚種判別ができる可能性があると説明した。

シソーラス用語： *水中音響機器 ,  *ビデオカメラ ,  *Ictalurus punctatus ,  *外来種 ,  生息分布 ,  日本 ,  *捕獲 ,  たまご ,  稚魚 ,  超音波 ,  画像 ,  *生物分類
準シソーラス用語： アメリカナマズ ,  外来魚 ,  胸びれ ,  *駆除 ,  産卵床 ,  特定外来生物 ,  背鰭 ,  繁殖抑制 ,  尾鰭

分類 (2件)： 魚類  (FH02020K) ,  撮像・録画装置  (ND12032E)

引用文献 (15件)：

• 丸山為蔵・藤井一則・木島利通・前田弘也(1987) 外国産新魚種の導入経過.水産庁研究部資源課・水産庁養殖研究所,東京.
• 片野修・佐久間徹・岩崎順・喜多明・尾崎真澄・坂本浩・山崎裕治・阿部夏丸・新見克也・上垣雅史(2010)日本におけるチャネルキャットフィッシュの現状.保全生態学研究,15,147-152.
• 片野修(2012)侵略的外来魚の分布をこれ以上拡大させないためになすべきこと.日水誌78,997-1000.
• Butler SE, Wahl DH (2011) Distribution, movements and habitat use of channel catfish in a river with multiple low-head dams. River Res. Appl., 27, 1182-1191.
• Jackson DC (2004) Natural History and Fisheries. in ′′Biology and culture of channel catfish′′ (ed. By Tucker CS, Hargreaves JA), Elsevier, p.15-30.

タイトルに関連する用語 (5件)： 水中音響 ,  ビデオカメラ ,  チャネルキャットフィッシュ ,  判別 ,  試み