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J-GLOBAL ID:201702244928515696   整理番号:17A0491359

黒毛和種経産牛への粗飼料及び濃厚飼料の給与による肥育及び枝肉成績,肉質分析の比較検討

著者 (4件):
資料名:
号: 16  ページ: 5-10  発行年: 2017年03月 
JST資料番号: Z0479B  ISSN: 1881-2619  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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食肉市場へ出荷された黒毛和種経産牛は,粗飼料主体で飼養されており,歩留等級や肉質等級が低く,安価で取引されている背景から,県内和牛繁殖農家の経営が圧迫され,黒毛和種繁殖雌牛の増頭対策が推進される昨今において優良繁殖牛群整備の弊害となる一要因と考えられる。そこで,県内和牛繁殖農家の収益向上による和牛生産基盤の強化を図るため,黒毛和種経産牛6頭(平均月齢135.7±12.0,産次6.3±1.0)に193日又は215日間の1日増体量(DG)を0.83kgとし,TDNの充足率100~110%,高蛋白質による肉量の増加を狙い,CPの充足率が235%になるように粗飼料及び濃厚飼料を給与し,飼料摂食量,肥育成績,枝肉成績,肉質分析及び収益を比較検討した。その結果,1頭当たりの粗飼料及び濃厚飼料摂食量は469.8kg及び1803.9kgとなり,出荷時点のDGは1.01±0.19kg,枝肉成績はB-1が4頭及びA-2が2頭であり,未肥育5頭の枝肉成績は全頭C-1であった。次に,供試牛4頭及び交雑種6頭の肉質分析を比較した結果,供試牛4頭の脂肪融点,食感に係る項目のうちTenderness(やわらかさ),Brittleness(もろさ)は有意に高く(p<0.05),Pliability(しなやかさ)は有意に低くなり(p<0.05),Toughness(噛みごたえ),水分,脂肪,加熱損失及び剪断力価は同程度であった。さらに,供試牛及び未肥育の黒毛和種経産牛の枝肉売却に係る収益を比較した結果,1頭当たりの収益差額は供試牛が高くなり,71,203円の増収が見込まれた。これらのことから,黒毛和種経産牛6頭に1日増体量(DG)を0.83kgとし,193日又は215日間,肥育した結果,未肥育と比較し,歩留等級は1等級以上向上するとともに,増収が見込まれることが示唆されたが,肉質や食感は交雑種より低くなる傾向が認められることから,栄養充足率に加えて分解性蛋白質や非線維性炭水化物のバランスを併せた更なる検討が肉質等の改善に必要であると考えられた。(著者抄録)
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分類 (4件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
牛  ,  飼養管理  ,  飼料一般  ,  生肉の品質と処理 
引用文献 (8件):
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