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J-GLOBAL ID:201702245384839367   整理番号:17A0681293

中山間地域における転作大豆の単収に及ぼす要因と課題 -広島県における集落営農法人を事例として-

著者 (3件):
資料名:
巻: 53  号:ページ: 31-36(J-STAGE)  発行年: 2017年 
JST資料番号: U0665A  ISSN: 2185-9973  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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食料生産の維持向上を図るためには,集落営農法人を含めた担い手経営への農地集約を図りながら,同時に,生産性を高めることが求められている。本調査研究では,広島県中山間地域の集落営農法人を対象としたアンケート調査を行い,対象地域の1)大豆作の現状と課題の整理,2)土壌条件,栽培管理技術(土壌改善,作付体系,明渠,心土破砕,品種,播種時期,肥料投入),経営関連項目と大豆の単収との関係性・影響の程度の分析,3)大豆の単収の高位安定化のための技術的課題を明らかにすることを試みた。その結果,経営の課題として,収量・生育関連項目において,大豆の項目が上位に挙がることが示された。大豆の単収への影響の大きい要因としては,土壌改善(物理性改善資材や肥料の投入),作付体系(輪作を可能にする圃場の選択),土壌の種類(排水性の良否)などが挙げられた。また,営農排水作業は,大豆の単収との明確な関連性は,必ずしも見られなかった。さらに,大豆連作の背景として,条件不利圃場が存在する中山間地域固有の問題と,経営内にそれを包含せざるを得ない集落営農固有の問題が関わっていることが指摘できた。以上の結果から,大豆の単収向上には,土壌改良材・堆肥の投入,交互作・輪作の工夫,砂壌土等の適地選択をして,出来る限り集落の中央部で一定面積の栽培を行って,技術の習熟度を高めることが肝要と推察された。また,一方で,排水整備が困難な圃場では,表面排水を容易にするために,畦立て栽培を行うことが好ましいと推察された。
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分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
豆類  ,  農業経済,農業経営 

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