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J-GLOBAL ID：201702248884572286   整理番号：17A0745450

光化学系II二量体サブユニット間の励起エネルギー移動の動力学

Dynamics of Excitation Energy Transfer Between the Subunits of Photosystem II Dimer

著者 (7件)： YONEDA Yusuke (Osaka Univ., Osaka, JPN) ,  KATAYAMA Tetsuro (Osaka Univ., Osaka, JPN) ,  NAGASAWA Yutaka (Osaka Univ., Osaka, JPN) ,  NAGASAWA Yutaka (Ritsumeikan Univ., Shiga, JPN) ,  NAGASAWA Yutaka (JST-PRESTO, Saitama, JPN) ,  MIYASAKA Hiroshi (Osaka Univ., Osaka, JPN) ,  UMENA Yasufumi (Okayama Univ., Okayama, JPN)
資料名： Journal of the American Chemical Society  (Journal of the American Chemical Society)
巻： 138  号： 36  ページ： 11599-11605  発行年： 2016年09月14日 
JST資料番号： C0254A  ISSN： 0002-7863  CODEN： JACSAT  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 高等植物の光化学系IIコア複合体(PSII-CC)は光合成反応の主要プロセス(太陽エネルギー捕獲,電荷移動刺激,および水分子酸化)に極めて重要な役割を担っている。本研究では,フェムト秒一過性吸収(TA)分光法を利用してPSII-CC単量体および二量体におけるエネルギー移動動力学を検討した。その結果,弱励起強度条件(≦21nJ)では単量体と二量体TA動力学間には顕著な差はなかった。しかし,高励起強度においては基底状態退色度への迅速回復が顕著で,その励起強度依存性は単量体よりも二量体の方が大きかった。この結果は,2つの単量体ユニット間エネルギー移動に起因して二量体において起こる効率的な励起子-励起子消滅を示している。この消滅動力学は二項定理に基づく単純モデルによって再現された。PSII-CC二量体は2つの反応中心を持つが,消滅後には電荷分離状態の一方のみが残ることが示された。

シソーラス用語： *光化学系II ,  *エネルギー移動 ,  励起状態 ,  サブユニット ,  レーザ分光法 ,  時間分解分光法 ,  *タンパク質複合体 ,  電荷分離 ,  単量体 ,  二量体
準シソーラス用語： フェムト秒分光法

分類 (1件)： 光合成  (EB10020I)

タイトルに関連する用語 (5件)： 光化学系II ,  二量体 ,  サブユニット ,  励起エネルギー移動 ,  動力学