抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
八甲田山は,十和田湖の北方に位置する第四紀火山であり,北八甲田火山群と南八甲田火山群に分けられており,多数の地すべり地形が分布する。南八甲田火山群中に位置する蔦川地すべりは,日本の第四紀火山における地すべり地の中でも巨大な地すべりの一つで,明瞭な地すべり地形が残存する。歴史的には発生記録は残っていないが,現在でも変動が生じている。本稿では,その発生状況や形態を空撮写真により概観した。蔦川地すべりは,八甲田山の赤倉岳の東側にある全長5.5km,最大幅2kmの巨大な地すべりである。地すべり移動体の内部には,赤沼・蔦沼・長沼・瓢箪沼・菅沼・月沼等多数にの沼があり,蔦温泉が移動体下部に湧き出している。蔦川地すべりの末端部付近では,豪雨および地震によって地すべり変動が生じている。蔦川地すべりの移動体は,最近地すべり変動を起こしているので,今後も同様の変動に対する注意が必要である。