文献

J-GLOBAL ID：201702251969679872   整理番号：17A1297521

石見銀山に遺された江戸時代の鉱石標本

著者 (6件)： 石橋隆 (益富地学会館) ,  石橋隆 (大阪大 総合学術博物館) ,  伊藤謙 (大阪大 総合学術博物館) ,  仲野義文 (石見銀山資料館) ,  藤原雄高 (石見銀山資料館) ,  渡辺克典 (大阪大 総合学術博物館)
資料名： 地学研究
巻： 64  号： 4  ページ： 248-251  発行年： 2017年08月31日 
JST資料番号： G0642A  ISSN： 0366-5933  CODEN： CGKUA6  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 江戸時代に石見銀山で採掘された鉱物の標本資料が島根県大森で発見された。標本の調査は継続中だが,概要について紹介した。発見された鉱物標本は山師(鉱山経営者,技術者)の要職を務めた家に伝えられたものである。当時の鉱物についての日本人の知識を伺うことができる。標本は58点あり,24点が包装紙に包まれている。包装紙には鉱石または鉱物の名称,採取場所,採取日,品位などが記されていた。これまで古文書でしか確認されていなかった「六方」等の鉱石が標本群に含まれていた。これは粉末X線回折等で六角長柱状の針銀鉱結晶とそれに伴うジャルパ鉱と同定された。

シソーラス用語： 遺跡 ,  *貴金属鉱山 ,  島根県 ,  文化財保護 ,  時期 ,  *金銀鉱 ,  *標本 ,  古文書 ,  鉱石品位 ,  結晶構造解析 ,  X線回折 ,  鉱石鉱物
準シソーラス用語： 江戸時代 ,  石見銀山 ,  粉末X線回折法

分類 (1件)： 鉱物学一般  (DE08010E)

引用文献 (3件)：

• 石橋隆・伊藤謙・仲野義文・藤原雄高・渡辺克典 (2017a) : 石見銀山に遺された江戸時代の鉱石標本, JpGU-AGU Joint Meeting 2017, [MZZ42-P05]
• 石橋隆・伊藤謙・仲野義文・藤原雄高・渡辺克典 (2017b) : 石見銀山に遺された江戸時代の鉱石および鉱物標本, 日本地質学会第124年学術大会講演要旨集 (印刷中)
• 島根県 (1965) : 新修島根県史 史料篇 3 近世 (下), 28-37

タイトルに関連する用語 (4件)： 石見銀山 ,  江戸時代 ,  鉱石 ,  標本