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J-GLOBAL ID：201702253464802824   整理番号：17A0140592

溶接継手の疲労強度に関わる数値シミュレーション技術の開発

著者 (2件)： 堤成一郎 (大阪大 接合科研) ,  RICCARDO Fincato (大阪大 接合科研)
資料名： スマートプロセス学会誌  (Journal of Smart Processing - for Materials, Environment & Energy -)
巻： 6  号： 1  ページ： 17-21  発行年： 2017年01月20日 
JST資料番号： F0907C  ISSN： 2186-702X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 繰返し応力を受ける溶接構造物の疲労き裂発生と,その後の伝播寿命は,作用する応力(振幅・平均応力・多軸状態)や荷重履歴(変動・過大負荷)に加えて,採用する溶接プロセスや材料組織など,多くの力学や組織学的因子の影響を受ける。そこで本稿では,局所的弾塑性挙動の予測結果を活用した疲労寿命評価の一例として,十字溶接継手の溶接残留応力/強度分布/ビード形状などを考慮した疲労評価技術,および載荷応力や引張/圧縮の予荷重が疲労寿命へ与える影響について検討した結果を紹介した。そこでは,次の4つのステップに分けて,すなわち1)溶接残留応力の導入,2)繰返し弾塑性解析,3)き裂発生寿命評価,4)き裂伝播寿命評価,を考慮して疲労寿命予測を実施した。更に,溶接十字継手を解析対象として材料強度が溶接構造物の継手部疲労強度に与える影響に関して数値解析した結果を紹介した。また,鋼構造物の疲労寿命向上策として期待されているピーニング処理技術について紹介した。

シソーラス用語： *溶接継手 ,  *十字継手 ,  *疲れ強さ ,  *溶接構造物 ,  疲れ亀裂 ,  亀裂発生 ,  亀裂伝搬 ,  金属組織 ,  繰返し応力 ,  計算機シミュレーション ,  *寿命予測 ,  数値予測 ,  弾塑性解析 ,  ピーニング ,  *研究開発 ,  計算機利用 ,  ヒステリシス ,  応力緩和 ,  残留応力 ,  数学モデル
準シソーラス用語： 荷重履歴 ,  疲労き裂発生 ,  溶接残留応力

分類 (2件)： 溶接設計,溶接構造物  (WC07140A) ,  金属材料  (HC05020S)

引用文献 (8件)：

• 日本鋼構造協会編:鋼構造物の疲労設計指針・同解説-付・設計例2012 年改訂版
• S. Tsutsumi et.al.: Cyclic Stress-strain Relationships during High Cycle Fatigue Process -Elastoplastic Constitutive Model Introducing Cyclic Damage Effect-, J. of JASNAOE, 17 (2008) 243-250.
• S. Tsutsumi, K. Morita, R. Fincato and H. Momii: Fatigue life assessment of a non-load carrying fillet joint considering the effects of a cyclic plasticity and weld bead shape, Fracture and Structural Integrity, 38 (2016) 240-250.
• R. Fincato and S. Tsutsumi: Numerical modelling of ductile damage mechanics coupled with an unconventional plasticity model, Fracture and Structural Integrity, 38 (2016) 231-236.
• 堤成一郎、籾井秀斗、Fincato Riccardo:水平2 軸漸増繰返し負荷を受ける薄肉円形断面鋼製橋脚の弾塑性挙動に対する接線塑性の影響、構造工学論文集、62A (2016) 72-83.

タイトルに関連する用語 (4件)： 溶接継手 ,  疲労強度 ,  数値シミュレーション ,  開発