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J-GLOBAL ID：201702254405597407   整理番号：17A1052217

熱膨張を制御せよ! 巨大負熱膨張材料:熱膨張制御のパラダイムシフト

著者 (1件)： 竹中康司 (名古屋大 大学院工学研究科)
資料名： セラミックス  (Bulletin of the Ceramic Society of Japan)
巻： 52  号： 9  ページ： 584-589  発行年： 2017年09月01日 
JST資料番号： S0291A  ISSN： 0009-031X  CODEN： SERAA7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 最近では,光学機器や精密加工機器の分野に止まらず,パワー半導体,熱電変換,燃料電池,エネルギー技術分野でも熱膨張の制御が強く求められている。熱膨張制御の核となるのが,「温めると縮む」負熱膨張材である。巨大な負熱膨張を示す新規材料の創出により,熱膨張制御に対するパラダイムをもたらしている。本稿では,最近見出された巨大負熱膨張材料を中心に,熱膨張制御技術の核となる負熱膨張材料について概観した。1)負熱膨張材料:熱膨張の起源,Pauliの排他原理,共有結合,相転移型負熱膨張,2)異方的な負熱膨張と材料組成の効果:層状ルテニウム酸化物における巨大負熱膨張の事例,3)巨大負熱膨張材料を用いた複合材料:複合則(ROM)とTurnerモデル,ルテニウム酸化物-高分子複合材料。

シソーラス用語： *熱膨張 ,  熱膨張係数 ,  材料設計 ,  *セラミック ,  有機-無機ハイブリッド ,  酸化物 ,  窒化物 ,  層状化合物 ,  酸化ルテニウム ,  マンガン化合物 ,  微細構造 ,  結晶構造 ,  *相転移 ,  複合則 ,  磁気転移 ,  誘電転移 ,  電荷移動遷移 ,  金属-絶縁体転移 ,  温度依存性 ,  *負の熱膨張 ,  窒化マンガン ,  体積変化 ,  強誘電相転移
準シソーラス用語： パラダイムシフト ,  微細組織 ,  強誘電転移 ,  巨大負熱膨張

分類 (2件)： セラミック・磁器の性質  (YC03030G) ,  非金属のその他の熱的性質  (BL05040J)

引用文献 (35件)：

• 竹中康司,セラミックス,46,960-964(2011).
• C. N. Chu, N. Saka and N. P. Suh, Mater. Sci. Eng., 95, 303-308 (1987).
• A. W. Sleight, Inorg. Chem., 37, 2854-2860 (1998).
• K. Takenaka, Sci. Technol. Adv. Mater., 13, 013001 (2012).
• J. Chen, L. Hu, J. X. Deng and X. R. Xing, Chem. Soc. Rev., 44, 3522-3567 (2015).

タイトルに関連する用語 (3件)： 熱膨張 ,  負熱膨張 ,  パラダイムシフト