抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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世界規模での建物の高層化が進んでいる。超高層ビルには,多くの場合最上層階に展望階が設置されるため,観光客をより効率よく展望階に輸送する縦の交通の要として,超高速エレベーターが必要である。三菱電機は,超高速・大容量エレベーターの開発を推進し,キーとなる“安全”“快適”“省エネルギー”を実現しつつ,最高層クラスのビルに適した,世界最高速となる1,230m/min(20.5m/s)のエレベーター技術を開発した。世界最高速エレベーターの要素技術は次のとおりである。(1)大容量巻上機モータの出力を最大限に引き出す並列駆動制御盤の開発。巻上機の速度とトルクを高精度制御し,超高速での昇降と滑らかな加減速を実現した。(2)超高揚程システムを考慮し,床合わせ時間の悪化防止と高精度な床合わせ制御を実現し,従来の高速エレベーターと同等の乗り心地と床合わせ精度を確保した。(3)世界最高速運転に適用可能な調速機・ブレーキ装置・緩衝器などの安全装置を開発し,従来製品と同等の安全性を確保した。(4)かご室の横揺れを低減するアクティブローラガイドを最適チューニングすることによって,制振性能を向上。世界最高速運転時でも,世界トップクラスの乗り心地を実現した。(著者抄録)