文献

J-GLOBAL ID：201702258108923265   整理番号：17A0628973

ブドウ産業の現状と今後の動向 ブドウの果実成分と機能性研究の現状

著者 (1件)： 尾崎嘉彦 (近畿大 生物理工)
資料名： 果実日本
巻： 72  号： 6  ページ： 49-53  発行年： 2017年06月15日 
JST資料番号： L0963A  ISSN： 0913-8242  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ブドウに含まれる化学成分はグルコースやフラクトースなどの糖類が最も多く20%を超える場合もある。次いでリンゴ酸や酒石酸などの有機酸が1~1.5%程度含まれている。機能性成分と言われるポリフェノール類の果実中の濃度はこれらより2桁から3桁低い濃度である。ポリフェノール類はスチルベン,フラボノイド,プロアントシアニジンの3グループに大別され,フラボノイドはさらに4グループに分類される。各グループの代表的成分とそれらの含有量について解説する。ブドウ果実に含まれるフェノール性化合物の機能性について,レスベラトロールとプロアントシアニジンの機能性,ヒトにおける機能性の実証例及び摂取量について解説する。機能性の検証は主にジュースやサプリで行われ,生果摂取による機能性の検証は不十分である。また,果実の摂取量も少ない。筆者らは国産ブドウ品種のポリフェノール量と組成を調査しており,生食される国産ブドウ品種を網羅する情報を収集・整備してブドウの消費拡大につなげる計画である。

シソーラス用語： *ブドウ ,  *食品成分 ,  フェノール類 ,  多価フェノール ,  フラボノイド ,  取込 ,  性質 ,  成分 ,  *機能性成分 ,  摂取量 ,  芳香族炭化水素 ,  オレフィン化合物
準シソーラス用語： フェノール性化合物 ,  ポリフェノール類 ,  果実成分 ,  機能性

分類 (2件)： 食品の化学・栄養価  (FJ01020J) ,  植物の生化学  (EH01050J)

物質索引 (3件)： スチルベン ,  プロアントシアニジン ,  レスベラトロール

引用文献 (6件)：

• USDA Database for the Flavonoid Content of Selected Foods, Release 3.1 (December 2013), https://www.ars.usda.gov/northeast-area/beltsville-md/beltsville-human-nutrition-research-center/nutrient-data-laboratory/docs/usda-database-for-the-flavonoid-content-of-selected-foods-release-31-december-2013/ (2017年4月16日閲覧)
• USDA Database for the Proanthocyanidin Content of Selected Foods - 2004, https://www.ars.usda.gov/northeast-area/beltsville-md/beltsville-human-nutrition-research-center/nutrient-data-laboratory/docs/usda-database-for-the-proanthocyanidin-content-of-selected-foods-2004/ (2017年4月16日閲覧)
• 平成21年度野菜等健康機能調査小委員会報告書,野菜等健康食生活協議会,pp211-215 (2010)
• Shao-Hua Li et al., Effect of Grape Polyphenols on Blood Pressure: A Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials, PLOS ONE | 10(9), e0137665 (2015).
• Raul Zamora-Ros et al., Dietary polyphenol intake in Europe: the European Prospective Investigation into Cancer and Nutrition (EPIC) study, Eur. J. Nutr. 55, 1359-1375 (2016)

タイトルに関連する用語 (7件)： ブドウ ,  産業 ,  現状 ,  動向 ,  果実 ,  機能性 ,  研究