抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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複合サイクル発電システムは50%を超える発電効率を達成しているが,更なる効率向上のためには,より高い温度域で動作する熱機関の利用が必須であり,MHD発電が期待される。MHD発電で主となる作動流体は,「導電性流体」すなわち「プラズマ」である。従来のMHD発電機では電力取り出し用の電極が高温プラズマに接しているため,動作温度が制限されたり,電極の耐久性が問題となる。本研究は,電極が高温プラズマに接触しない構造の容量結合型MHD発電システムを提案し,高効率で高い耐久性を持つ発電システムの構築を目指している。電力取り出し電極が直接高温プラズマに接触しない,すなわち絶縁壁外部に電極を設置してプラズマとの間の容量分を介した電力抽出方法を提案した。ICP(誘導結合プラズマ)を熱源として利用した実証実験の結果から,磁界を交流で印加することで交流電力を発生させ容量結合によって発電出力を取り出すことに,成功した。負荷回路にインダクタを挿入して,力率改善による出力の向上を目指した実験も行い,力率改善が発電出力の向上に十分効果的であることが,明らかになった。容量結合型電力抽出MHD発電については,今後数値シミュレーションも含めて,定量的な性能評価や負荷回路の設計,さらにはプラズマ流れとの相互作用の詳細な検討が必要であろう。