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J-GLOBAL ID：201702264432642493   整理番号：17A0420149

画像の周波数スペクトルに対する混合ノルム最小化とパタンノイズの分離法への応用

Minimization of Mixed Norm for Frequency Spectrum of Images and Its Application of Pattern Noise Decomposition

著者 (3件)： 白井啓一郎 (信州大 工) ,  小野峻佑 (東京工大 科学技術創成研究院 未来産技研) ,  奥田正浩 (北九州市大 国際環境工)
資料名： 電子情報通信学会技術研究報告  (IEICE Technical Report (Institute of Electronics, Information and Communication Engineers))
巻： 116  号： 463(ITS2016 42-76)  ページ： 275-280  発行年： 2017年02月13日 
JST資料番号： S0532B  ISSN： 0913-5685  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本稿では,画像をフーリエ変換した後の振幅スペクトル(画素ごとの複素数のノルム)の総和を扱う混合ノルム,および,その最小化問題を扱う。このノルムを用いた正則化と画像分離問題の組み合わせは,表面に凹凸をもつ古い写真などをスキャンした際などに生じるパタンノイズの除去・分離に効果を発揮する。自然画像のスペクトルの分布は,低周波数帯域から高周波数帯域へと連続的に減衰するが,パタンノイズのみの画像では,スペクトルはスパースに分布する。そこで,観察画像が自然画像とパタンノイズの和で表されると仮定し,自然画像には全変動正則化を,パタンノイズには提案する正則化を施すと,これらの成分の分離が可能となる。同様の成分分離法であるロバスト主成分分に比べて,計算コストは低く,パタンノイズの分離性能が良いことを示す。(著者抄録)

シソーラス用語： *画像処理 ,  *ノルム ,  *雑音低減 ,  スペクトル ,  画像
準シソーラス用語： パタンノイズ ,  *パタンノイズ除去 ,  *混合ノルム ,  自然画像 ,  周波数スペクトル

分類 (1件)： 図形・画像処理一般  (JE04010I)

引用文献 (16件)：

• J. Wright, Y. Peng, Y. Ma, A. Ganesh, and S. Rao, ′′Robust principal component analysis: exact recovery of corrupted low-rank matrices by convex optimization,′′ Proc. NIPS, pp.2080-2088, 2009.
• Y. Li and M.S. Brown, ′′Single image layer separation using relative smoothness,′′ Proc. CVPR, pp.2752-2759, 2014.
• T.S.T. Chan and Y.H. Yang, ′′Complex and quaternionic principal component pursuit and its application to audio separation,′′ Signal Proce. Letters, vol.23, no.2, pp.287-291, 2016.
• A. Goldstein and R. Fattal, ′′Blur-kernel estimation from spectral irregularities,′′ Proc. ECCV, pp.622-635, 2012.
• T. Yue, S. Cho, J. Wang, and Q. Dai, ′′Hybrid image deblurring by fusing edge and power spectrum information,′′ Proc. ECCV, pp.79-93, 2014.

タイトルに関連する用語 (6件)： 周波数スペクトル ,  ノルム ,  最小化 ,  パタン ,  ノイズ ,  応用