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J-GLOBAL ID:201702269272995778   整理番号:17A0430072

Bletilla striata(ラン科)におけるプロトコームの生育と菌類のコロニー形成の定量的評価は,非土着共生菌との生産性の低い共生を明らかにする

Quantitative evaluation of protocorm growth and fungal colonization in Bletilla striata (Orchidaceae) reveals less-productive symbiosis with a non-native symbiotic fungus
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巻: 17  号: Feb  ページ: 17:50 (WEB ONLY)  発行年: 2017年02月 
JST資料番号: U7027A  ISSN: 1471-2229  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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背景:自然界では,ラン科植物は,発芽とその後の幼植物(プロトコーム)期における栄養で共生菌に完全に依存している。しかし,プロトコーム期におけるラン-菌類相互作用を評価できる定量法は,現在,限られており,共生関係の解明を大きく制限している。本研究では,平板培地上で生育させた地生ランBletilla striata(シラン)のプロトコームにおける生育と菌類コロニー形成の定量的評価法を改良し統合することを目的とした。結果:地生ラン・シランの共生発芽と非共生発芽の両方が達成された。2つの発芽方法によって産生されたプロトコームは,最初の3週間ほとんど同期的に生育した。しかし,第4週になると,共生プロトコームの長さは有意に低かった。興味深いことに,共生プロトコームの乾燥重は,生育期に有意に変化することがなかったので,この関係では,菌類からプロトコームへの炭素化合物の移行が限られていることを意味する。次に,ラン-菌類相互作用を評価するために,薄切片を作製することなく,プロトコームにおける菌糸コイルを観察するためのインク染色法を開発した。カバーガラス下でプロトコームを粉砕することで,プロトコーム内のすべての菌糸コイルを高解像度で観察することが可能となる。この観察のために,形成と分解に応じて,菌糸コイルの段階を分類するための基準を確立した。各段階内の共生細胞を数えることによって,ラン-菌類共生を定量的に評価することが可能となった。結論:植物の生育と菌類のコロニー形成の測定を統合することによって,ラン-菌類共生を定量的に評価する方法について記載する。本研究によって,菌類のコロニー形成が共生プロトコームで観察されたが,おそらくこの共生における菌類の不和合性によって,プロトコームの重量は有意に増加しなかったことが明らかになった。これらの結果から,菌類のコロニー形成と栄養素の移行が共生において異なって調節されている可能性が示唆された。本研究で開発された評価方法は,ラン-菌類共生の様々な定量的側面を調査するのに利用できる。(翻訳著者抄録)
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分類 (3件):
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JSTが定めた文献の分類名称とコードです
異種生物間相互作用  ,  植物生理学一般  ,  土壌生物 

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