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J-GLOBAL ID：201702271175137385   整理番号：17A1533260

熊本の28時間に2回のJMA震度7の地震による地震被害の調査報告

Reconnaissance report on geotechnical damage caused by an earthquake with JMA seismic intensity 7 twice in 28h, Kumamoto, Japan

著者 (8件)： Mukunoki T. (Faculty of Advanced Science and Technology, Kumamoto University, Japan) ,  Kasama K. (Graduate School of Engineering, Kyushu University, Japan) ,  Murakami S. (Department of Civil Engineering, Fukuoka University, Japan) ,  Ikemi H. (Department of Civil Engineering, Kyushu University, Japan) ,  Ishikura R. (Graduate School of Engineering, Kyushu University, Japan) ,  Fujikawa T. (Department of Civil Engineering, Fukuoka University, Japan) ,  Yasufuku N. (Graduate School of Engineering, Kyushu University, Japan) ,  Kitazono Y. (Kumamoto University, Japan)
資料名： Soils and Foundations (Web)  (Soils and Foundations (Web))
巻： 56  号： 6  ページ： 947-964  発行年： 2016年12月 
JST資料番号： U2456A  ISSN： 0038-0806  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： オランダ (NLD)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 2016年4月14日,マグニチュード6.5の熊本地震は,阿蘇熊本空港(益城の北東4km)約10kmの深さ,震央(N:32°42’00’E:130°48’00’’),で午後21時26分に発生した。2度目の地震(M7.3)は,焦点深度12kmにおいて震央(N:32°48’00”,E:130°48’00”)で,2016年4月16日午前1時25分に発生した。これらの地震は,2つの活断層,すなわち布田川断層と日奈久断層によって引き起こされた。この2つの地震記象は2016年熊本地震と呼ばれている。これは,日本でこれまでに記録された震度7では4番目の地震である。熊本県は28時間で2回の強い地震活動を感じ,地震によって深刻かつ局所的な被害を受けた。特に,2回目の地震は,地すべり,落石,広域の液状化,および地盤の亀裂を引き起こした。2016年5月20日現在,1500回以上の余震が発生している。布田川断層および日奈久断層に沿って,西原,益城,嘉島,御船,南熊本,甲佐の周辺には地盤の亀裂と複雑な変形による活断層が観測された。一方,阿蘇では多くの斜面崩壊や地すべりが発生した。熊本県で最も人口の多い益城,西原,阿蘇周辺で深刻な破壊を招き,弱い雨にもかかわらず,大きな斜面崩壊は阿蘇大橋を破壊し,国道R57が閉鎖された。日本地質学会(JGS)は,4月14日の前震の後,被災地の復旧を支援し,二次災害の可能性を研究する調査チームを組織した。JGSは,豪雨による斜面崩壊や地すべりに対する河川堤防の診断調査を迅速に実施した。調査チームは9つのサブグループで構成された。(1)活断層および地震動,(2)斜面崩壊,土石流および地すべりなどの地盤災害,(3)液状化,沈下および港湾損傷,(4)河川堤防およびダム,(5)災害廃棄物(6)道路,擁壁,土補強構造,(7)歴史遺産,(8)大分,および(9)南九州である。2011年東北地方太平洋沖地震以降,建設材料として災害廃棄物のリサイクルが図られている。この調査チームには,災害廃棄物の調査のためのサブグループも含まれている。この調査報告は,熊本県の地質学的特徴を紹介し,2016年熊本地震について検討し,次に1~5のサブグループで報告された結果をまとめたものである。本報告で報告された全ての結果は,2016年4月14日から6月16日までのものである。Copyright 2017 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

シソーラス用語： *大地震 ,  土石流 ,  *地滑り ,  液状化 ,  落下 ,  廃棄物 ,  地質 ,  被災 ,  *震災 ,  熊本県 ,  河川堤防 ,  *災害調査
準シソーラス用語： *2016年熊本地震 ,  災害廃棄物 ,  *地盤災害 ,  道路陥没

著者キーワード (8件)： 活断層 ,  斜面崩壊 ,  土石流 ,  地すべり ,  液状化 ,  ロード沈下 ,  河川堤防 ,  災害廃棄物

分類 (2件)： 自然災害  (RA02030M) ,  地震学一般  (DC03020A)

引用文献 (23件)：

• Endo, K., Yamada, M., 2012. Fire prevention at temporary deposit of disaster waste. J. Jpn. Waste Manag. Assoc. 65 (306), 113-117.
• Geospatial Information Authority of Japan, 2016a. Map of Geospatial Information Authority of Japan, Information with respect to Kumamoto Earthquake in H28. (http://www.gsi.go.jp/BOUSAI/H27-kumamoto-earthquake-index.html1) (accessed 03.08.16).
• Geospatial Information Authority of Japan ,2016b. The 2016 Kumamoto earthquake: crustal deformation around the faults. Crustal Deformation around the Faults Revealed by MAI analysis. (http://www.gsi.go.jp/cais/topic160428-index-e.html) (accessed 03.08.16).
• Imanishi, S, Tamura, M, 1958. Kumamoto geological map for ground surface. Report of Fundamental Land Classification Survey. Kumamoto Prefecture.
• Inui, T., Yasutaka, T., Endo, K., Katsumi, T., 2012. Geo-environmental issues induced by the 2011 off the Pacific Coast of Tohoku Earthquake and tsunami. Soils Found., 52; 856-871.

タイトルに関連する用語 (5件)： 熊本 ,  震度 ,  地震 ,  地震被害 ,  調査報告