抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ブドウ「シャインマスカット」は栽培面積が急拡大し,2014年には3位の栽培面積となっており,果物売れ筋期待値では6年連続で1位となっている。シャインマスカットの品種特性とブドウへの消費者ニーズの変化からシャイマスカットが評価される理由を考察する。ブドウには噛み切りにくい肉質とフォクシー香を持つ米国ブドウと,噛み切りやすい硬い肉質とマスカット香を持つ欧州ブドウがある。欧州ブドウは降雨の多い日本では病害と裂果が多いため,デラウェアなど米国ブドウが古くから栽培されてきた。1970年以降,欧米雑種品種の巨峰などが登場し,大粒が好まれるようになった。種なし化も進んだ。さらに食味も変化しており,巨峰はやや噛み切りにくい肉質で,欧米中間の肉質である。欧州ブドウの噛み切りやすい肉質への消費者ニーズは拡大している。ブドウ品種への消費者ニーズの大きさを図解する。その中でシャイマスカットが登場し,その食味と栽培しやすさに加え,皮ごと食べられることが評価された理由である。今後は,香りを強くしたり維持する技術や皮を薄くしたりする技術など,食味向上技術が求められる。