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J-GLOBAL ID：201702271926187373   整理番号：17A1136074

南極昭和基地で観測された雲の特徴

著者 (3件)： 久慈誠 (奈良女大) ,  宮川真友 (奈良女大) ,  塩原匡貴 (極地研)
資料名： 気象研究ノート
号： 233  ページ： 345-354  発行年： 2017年08月31日 
JST資料番号： G0121A  ISSN： 0387-5369  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 昭和基地における雲量と雲底高度の変動を明らかにし,それと気象要素との関係について調査した。雲は温室効果と冷却効果の相反する性質を持ち地球気温に影響を与える。しかし,雲は時空間変動が大きく詳細な観察が困難であるが,雲の動態を把握するために全天カメラなどで観測を進めた。昭和基地では,雲量が初夏に減少し,秋に増加する季節変動がある,また,雲底高度の低い雲が多いことなどが分かった。雲量は視程とは負の,相対湿度とは正の相関があった。スペクトル解析では雲量に22日の周期が顕著であったなどが分かった。

シソーラス用語： *観測所 ,  南極圏 ,  *雲量 ,  高さ ,  底面 ,  *対流雲 ,  温室効果 ,  冷却 ,  視距 ,  スペクトル解析 ,  変動
準シソーラス用語： 雲底高度 ,  時空間変動 ,  *昭和基地 ,  冷却効果

分類 (1件)： 雲と降水の微物理  (DC05110M)

引用文献 (10件)：

• Hara, K., K. Osada, M. Yabuki, G. Hashida, T. Yamanouchi, M. Hayashi, M. Shiobara, C. Nishita, and M. Wada, 2010: Haze episodes at Syowa Station, coastal Antarctica: Where did they come from? J. Geophys. Res., 115, D14205.
• IPCC,2013:Climate Change 2013:The Physical Science Basis, Summary for Policymakers. 29pp.(気象庁訳,2014:IPCC第5次評価報告書第1作業部会報告書政策決定者向け要約. 29pp.)
• 菊地勝弘,2008:雲と霧と雨の世界.成山堂書店, 183pp.
• 宮川真友,2014:地上観測データ解析による南極域における雲の特徴.卒業論文,奈良女子大学, 50pp.
• 奥野忠一,久米 均,芳賀敏郎,吉澤 正,1995: 多変量解析法 改訂版.日科技連出版社,430pp.

タイトルに関連する用語 (4件)： 南極 ,  昭和基地 ,  観測 ,  雲