抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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農林水産省は,平成25年度より,施設の大規模・集約化によるコスト削減,ICTを活用した高度な環境制御技術による周年・計画生産によって所得向上と地域雇用の創出を目的とした次世代施設園芸導入加速化支援事業を立ち上げ,国内10拠点に最新鋭の太陽光利用型植物工場を整備した。この施設は,次世代の施設園芸のモデルケースとして活躍が期待される。農研機構は,その活躍を下支えし,拠点で得られた成果を全国に広く波及させるために,革新的技術開発・緊急展開事業の中で,「多作型・多装備の日本型大規模施設園芸における発展スキームの構築」という課題に取り組んでいる。本課題の目的は,大規模化によって問題化する不均一,不適切な施設環境や不適正な人員配置・労務管理を改善し,収量増加と経営効率向上に寄与することである。これらの問題に対して,「作物成長モデル」という方法に着目して解決を試みた。本稿では,このことに関して,作物成長モデルの概要,次世代施設園芸拠点(富山県拠点,ミディトマト栽培)へのモデルの適用,モデルに基づいた多収化のための戦略構築,今後の課題と展望の各項目について取り上げて解説した。