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J-GLOBAL ID：201702273710688443   整理番号：17A0658391

低合金鋼の焼戻しマルテンサイトからのオーステナイトの逆変態時の組織変化

Microstructure Evolution during Reverse Transformation of Austenite from Tempered Martensite in Low Alloy Steel

著者 (4件)： Shinozaki Tomoya (Steel Casting and Forging Division, Kobe Steel, Ltd.) ,  Tomota Yo (National Institute for Materials Science) ,  Fukino Tatsuya (TSL Solutions, Ltd.) ,  Suzuki Tetsuya (Department of Materials Science and Engineering, Ibaraki University)
資料名： ISIJ International (Iron and Steel Institute of Japan)  (ISIJ International (Iron and Steel Institute of Japan))
巻： 57  号： 3  ページ： 533-539(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： F0100A  ISSN： 0915-1559  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ラスマルテンサイトと炭化クロムからなる低合金鋼の逆変態中の微細構造の進展を,高温におけるその場電子後方散乱回折を用いて調べた。逆変態中に核生成されたオーステナイト粒は2つのタイプに分類された:旧オーステナイトとほぼ同じ結晶方位でラス境界に沿って核生成されたオーステナイト粒(A型)と,旧オーステナイト粒界または旧オーステナイト結晶粒内に核生成されたオーステナイト粒(B型)とを含む。逆変態が完了した後,以前のオーステナイト結晶粒はA型結晶粒の急速な成長との合体によって再構成され,これは「オーステナイト記憶現象」と呼ばれた。ここでは,再構成オーステナイト粒子には結晶方位ずれ(ミスオリエンテーション)が残っていた。したがって,より高温に加熱すると,タイプAの粒子が侵入し,最終的にタイプBの粒子に置き換えられ,新しい微粒子の微細構造が得られた。これは再結晶と同様であった。これらの結果から,オーステナイト記憶現象は,タイプA粒がタイプB粒よりも支配的であり,結晶粒の微細化の程度がタイプBの結晶粒成長速度に依存することを示した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *低合金鋼 ,  焼戻 ,  *マルテンサイト ,  *オーステナイト ,  *逆変態 ,  *金属組織 ,  *発展 ,  再結晶 ,  微細構造 ,  その場観察 ,  電子回折 ,  後方散乱 ,  核形成 ,  結晶成長 ,  結晶粒微細化
準シソーラス用語： EBSD法 ,  オーステナイト記憶 ,  ミクロ組織変化 ,  結晶粒成長 ,  変態選択

著者キーワード (5件)： reverse transformation ,  austenite memory ,  tempered martensite ,  recrystallization ,  variant selection

分類 (1件)： 変態組織,加工組織  (WB01030N)

引用文献 (34件)：

• 1) V. G. Gorbach and V. D. Sadovskii: Phys. Met. Metallogr., 6 (1958), 94.
• 2) R. Homma: Trans. Iron Steel Inst. Jpn., 14 (1974), 434.
• 3) S. Kinoshita and T. Ueda: Trans. Iron Steel Inst. Jpn., 14 (1974), 411.
• 4) Y. Mukaida, T. Shibata, S. Ono and T. Ishiguro: Tetsu-to-Hagané, 86 (2000), 472.
• 5) R. K. Chen, J. F. Gu, L. Z. Han and J. S. Pan: Mater. Sci. Technol., 28 (2012), 773.

タイトルに関連する用語 (5件)： 低合金鋼 ,  焼戻しマルテンサイト ,  オーステナイト ,  変態 ,  組織変化