抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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著者らはアーバスキュラー菌根菌(AM菌)の菌糸分岐誘導物質の探索において活性を示したことから,ストリゴラクトン(SL)をAM共生におけるシグナル物質として同定した。SLはその構造から,典型的SLと非典型的SLに分けられ,非典型型SLには三環性母核構造が無いCL型SLがある。著者らはCLがP450酵素で四環性SLに変換される間のどの段階で,シグナルとして機能するのかを研究した。CLの変換段階のいくつかの化合物の,菌糸分岐活性を検証した結果,19位の酸化がCLの菌糸分岐活性を促進し,CLAは四環性SLと同程度の活性を示した。CLAについてトウモロコシ,セイタカアワダチソウ,ヒマワリで存在を確認した結果,これらの植物における存在が明らかとなり,AM共生におけるシグナルとしての作用が示唆された。しかし,AM菌におけるSL受容体の探索はこれからの課題である。