抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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かつて日本は,樟脳や和種の薄荷の世界最大の生産国だった。産業の高コスト化が進むと天然香料の原料を国際市場で争うのは難しくなる。しかし現在でも国内で採油が行われているものがある。紹介する。温州ミカンは日本を代表する柑橘である。2013年の収穫量は約89万6千tである。約三十年間で三分の一以下に減少した。採油には熱を加えない圧搾法が使用されている。柚子は酸味が強く,生食に向かない「香酸柑橘」と称されている。「香酸柑橘」は和柑橘ブームの主役である。13年の収穫量は約2万3千t,大部分を四国地方で産出する。生姜は多年生の草本である。特有の香りがあり,香辛料として利用される。13年の収穫量は約4万9千t,高知,熊本,宮崎など,比較的温暖な地方で産出している。紫蘇は10年の収穫量が約9千t,愛知,大分,静岡などで産出している。紫蘇オイルは水蒸気蒸留で生産する。近年の生産量と価格は共に安定している。