抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,既存ソースコード行の再利用による自動プログラム修正手法が注目されている.再利用に基づく自動プログラム修正手法では,修正対象プログラムからソースコード行を取得して,バグであると特定された箇所へそのソースコード行を挿入する.しかし,既存ソースコード行の再利用により修正可能なバグの数は限られている.そこで本研究では,再利用に基づく自動プログラム修正手法において,より多くのバグを修正可能とするための2つのアプローチを考える.1つ目はソースコード再利用候補の探索範囲の拡大,2つ目は変数名の正規化である.本研究ではそれら2つのアプローチにより,開発者によるバグ修正のうち,既存ソースコード行の再利用によりどの程度再現可能なものが増えるのか調査した.5つのソフトウェアリポジトリを用いた調査の結果,開発者がバグ修正のために追加したソースコード行のうち,探索範囲から再利用可能なものの割合は,探索範囲の拡大で37-54%から43-59%まで,変数名の正規化で56-64%まで増加した.また,2つのアプローチを組み合わせた場合は64-69%まで増加した.(著者抄録)