抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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パワーエレクトロニクス(以下“パワエレ”という。)は,パワーデバイスのスイッチングによって電気を制御し,モータを回したり電力を伝送したりする技術である。自動車や家電などの身の回りや,鉄道やエレベーターなどの社会インフラ,そして多くの工場で利用されている。パワエレ技術のメリットは電気を生成から消費にいたるまで高効率・安定にできることである。世界の電力消費を抑えるために,パワエレ技術の適用拡大が望まれている。また,パワエレ技術による高性能化は,我々の暮らしをより豊かなものにしてくれる。高速・高精度にモータを回す技術は,工場の生産性を著しく増加させて安価で高品質の物作りを実現させる。また,人や物の輸送をよりスムーズで安全にしてくれる。既にパワエレ技術は我々の暮らしになくてはならないものである。三菱電機では家庭・オフィス,社会,工場向けのパワエレ関連製品の製造・販売を行うとともに,それらの技術全般の開発を進めている。パワーデバイスでは,SiC(シリコンカーバイド)などワイドバンドギャップ半導体が普及し始め,まず,省エネルギーが求められるエアコンなどへ適用された。電力変換器ではマルチレベル化が進んだモジュラーマルチレベル変換器が大電力のSTATCOM(STATic synchronous COMpensator)に適用された。制御では,永久磁石同期電動機の位置検出器レス制御の進化が著しい。蓄電池はエネルギーマネジメントのキーパーツとして,長寿命化や状態監視などの開発が進められている。そして,各ハードウェアの配置を最適化して小型化するインテグレーション技術への取組みも盛んである。(著者抄録)