抄録/ポイント：
抄録/ポイント
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N-ビニルイミダゾリウム塩誘導体の可逆的付加開裂連鎖移動(RAFT)重合により新規カチオン性星型ポリマーやイオン液体部位を一方のセグメントに有する星型ブロック共重合体の精密合成を行った。2つのR-コア型四官能性連鎖移動剤(ジチオカルバメート型,ザンテート型CTA)を用いてイオン液体型モノマー(VEI-Br:1-etheyl-3-vinylimidazolium bromide)のRAFT重合を比較検討した。その結果,ジチオカルバメート型四官能性CTAを用いたVEI-BrのRAFT重合が,分子量分布が狭く分子量の制御されたカチオン性星型ポリマーの精密合成に最も有用である事が見出された。次にpoly(N-isopropylacrylamide)[poly(NIPAAm)]starをマクロ連鎖移動剤として用いたVEI-BrのRAFT重合により,コア部位と結合した温度応答性セグメントを内側に有する星型ブロック共重合体を合成した。一方,poly(VEI-Br)star存在下でのNIPAAmのRAFT重合により,外側のセグメントに温度応答性poly(NIPAAm)を有する星型ブロック共重合体の合成も可能であった。得られた星型ブロック共重合体の水溶液中における温度応答挙動及び自己組織化構造を検討した。(著者抄録)
